院長の健康まめ知識

2018年3月30日 金曜日

宇宙放射線は体に良い!?NASA依頼の研究が拡げた波紋

吉野です。こんにちは。何と10日ぶりのブログ投稿となります。皆様お待たせしました。

この2月以来、週2回以上のブログ投稿を目指すと宣言し、実際に週2回から3回のペースで投稿してきましたが、早くも挫折したのか、などとお叱りを受けそうですね。

今回、10日も投稿の間隔が空いてしまったのは、次の二つの事情によります。

一つには、診療が総じて忙しくなってきているのに加え、企業の「社員面談」が多数入った事が挙げられます。

年末から年明けにかけてストレスチェックテストを社員に受けさせた企業が、「高ストレス」と判定された社員を対象に、医師による面談を私に次々と要請して来ました。年度末という事もあり、駆け込みで予約を入れてきた印象もあります。

忙しい診療中に、1件あたり小一時間を要する面談を行なう余裕はありません。そこで連日のように、昼休みを面談に充てるのですが、そのためブログを執筆する余裕がなくなってしまいました。

二つ目は「お花見」です。一つ目に比べればグッと砕けた理由ですが、早くも満開を迎えた桜を見に、毎朝のように早起きして桜の名所を歩いています。水曜日は上野公園、木曜日は千鳥ヶ淵、そして本日は目黒川、といった具合です。

今年は例年に比べ、開花も満開も1週間くらい早くなっています。冬の寒さと、春の記録的な暖かさのためです。早くも散り始めている場所もあり、お花見も時間との勝負です。明日の土曜日は隅田川沿いを廻ろうかと考えています。

それでも面談はピークを越え、お花見は早くも終盤です。来週からは従来通り、週2回以上のブログ投稿に戻れるかと思います。


さて本題に入ります。ラドン温浴など、微量の放射線を浴びる「低放射線ホルミシス療法」の有効性と安全性に関して、この1月以来、シリーズとしてお話してきました。

前回3月3日のブログで、低放射線ホルミシス効果は決して我々と縁遠い存在ではなく、身近に体験できる現象である事をお話し、その実例の一つとして、全国から難病患者が集まる「ラドン温泉」として有名な鳥取県の三朝温泉を取り上げました。

岡山大学の研究で、三朝町の住民は、全国平均や周辺市町村に比べ、ガンの死亡率が半分かそれ以下である、という驚くべき良好な結果が得られました。三朝町に住む方々は居ながらにして、たっぷりのホルミシス効果を享受しているのです。

そもそも低放射線ホルミシス効果を最初に提唱したのは、米国ミズーリ大学のトーマス・D・ラッキー博士です。それは約25年前、「宇宙放射線」の人体への影響を調べる研究などから導き出されました。

当時NASA(米国航空宇宙局)はアポロ計画を推進中で、地上の数百倍の強さともいわれる宇宙放射線の、宇宙飛行士に対する健康上の影響について調査するように、NASAからラッキー博士の研究グループに要請があったのです。

NASAからの要請を受け、ラッキー博士らは10年以上の歳月をかけて調査を続けた結果、宇宙飛行士の浴びる強い線量の放射線は、健康に有害でないばかりでなく、むしろ健康面のメリットが大きい事が判明しました。

すなわち調査対象となった宇宙飛行士は一般人と比べ、様々な病気への罹患率が低く、体調が優れているばかりでなく、体を活性酸素の害から守る「抗酸化力」が明らかに向上している事など、健康上の有用なデータが幾つも提示されたのです。

この研究成果は、各方面から驚きをもって迎えられました。当時、放射線はたとえ微量であっても有害である、すなわち放射線量に比例した健康障害が発生する、という「直線的無しきい値仮説」が正しいと考えられていたために、低線量の放射線が体に良い、などと言われても、俄かには信じられませんでした。

この仮説を立てたのは、米国の遺伝学者H.J.マラー博士です。マラー博士は、ショウジョウバエのオスへの放射線照射実験で得られたデータで、照射した放射線量と発生した染色体異常の数は直線的に比例する、という仮説を発表し、ノーベル医学・生理学賞を受賞しました。

この「マラー仮説」は多くの人に正しいと信じられていた影響もあり、ラッキー博士の論説は無視され、しばらくの間ほとんど顧みられないまま埋もれてしまいました。

そのラッキー博士の主張が脚光を浴びるようになったのは、ある日本人の研究者が起こした一連の行動がきっかけでした。これに関しては後日、詳しくお話します・・(続く)

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2018年3月20日 火曜日

同じストレスでも大きい個人差・ストレス耐性上げる秘策とは

吉野です。こんにちは。桜の開花ラッシュが始まりましたね。東京でも例年より早い開花を迎えました。今年も待ちに待った花見シーズンの到来です。

とはいえ本日20日は、冷たい雨に見舞われています。この雨は22日頃まで続きそうで、しかも2月並みの寒さです。関東などでも雪が降る可能性があるそうです。

せっかく開花した桜が、冷たい雨や時ならぬ雪のために、散ってしまうのではないかと心配してしまいますが、よほどの強風が吹かない限り、それは大丈夫なのだそうです。咲き始めは花びらがしっかりしていて、そうそう簡単に散らないためです。

むしろ寒いくらいの方が、花が長持ちして良いかもしれません。あまり暖かい日ばかりが続くと、あっという間に散ってしまいます。お花見の予定を立てていたのに、当日にはすっかり散っていた、などという話も聞きます。

一方で「花冷え」などと言って、開花した後に寒い日が続き、ブルブル震えながらお花見をした、などという話も聞きますが、多少寒い日があった方が、桜の花がいわば「冷蔵保存」されて、長い期間にわたって桜の花を楽しめる、という側面もあります。


さて3月1日のブログで、3月は人事異動などの影響もあり、うつ病などメンタル不調が発生しやすい、というお話をしました。自殺者が多い、などという物騒な統計も存在します。

降格や減給などネガティブな異動だけでなく、昇進や昇給といったポジティブな異動であっても、人によっては強いストレスとなり、うつ病などのメンタル不調を来すことが少なくありません。

そのような人事異動を含む大きな「ライフイベント」は、あらゆる人にやって来ます。それは重大なストレス要因となって人々に降りかかってきますが、それに対する感じ方や反応は、個人によって驚くほど大きな差があります。

例えば昇進・昇給で素直に喜ぶ社員もいれば、逆に責任が重くなるからと憂うつになる社員もいます。日常レベルで言えば、厳しい上司の元でグングン成長する若者もいれば、反対にストレスで参ってしまう若者もいます。

そのように現実には、同じ「ストレス源」に暴露されても、それを好機と考え、成長のバネにしてしまう人がいる一方で、大きなストレスを感じ、心身ともに衰弱してしまう人がいるのです。

そのようなストレス源に対する感じ方や反応に、大きな個人差が生じるのは、どのような理由によるのでしょうか。

よく使われる表現に「ストレス耐性」というものがあります。ストレスに対する抵抗力が大きいかどうかが、ストレスを糧にできるか、ストレスにやられてしまうかの分岐点になる、という訳です。

それでは、ストレス耐性の強いか弱いかは、どのような要因により左右されるのでしょうか。我々は社会人として生きている以上、ストレスを避ける事はできません。どうせストレスフルな環境に生きるのであれば、ストレスに強い心を持っていたいものです。

真っ先に注目されがちなのが「性格」です。ストレスに強い性格、弱い性格というものがあり、「ストレスに弱いのは性格のせいだ」などと決めつける向きもありますが、本当にそうでしょうか。

現実には、ストレスによって心身ともに衰弱していた人が、様々な工夫や取り組みによって、次第にストレス耐性を向上させた、という事例は少なくありません。持って生まれた性格も多少は影響するでしょうが、ストレス耐性を上げる事は、決して不可能ではないのです。

ストレス耐性の強弱を左右する要素には様々なものがありますが、私が最も重要と考えるものの一つに「食事と栄養」があります。

食べ物とストレス耐性に関係があるのか、と疑問に感じる方がいるかも知れませんが、日々口にしている食べ物が、私たちの体と脳を形作っているは事実です。まっとうな物を食べる事が、ストレスに強くなる王道と言えます。

それでは、どのような食事の工夫がストレスに強くなるために必要なのでしょうか。
それを説明する前に、間違った食生活によってストレス耐性を弱め、うつ病になりかかった実例をお話ししたいと思います。

それは、何と「私自身」です。後日、詳しくお話いたします・・(続く)

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2018年3月16日 金曜日

水曜も終日診療開始!水曜に来院者が多い意外な理由とは?

吉野です。こんにちは。年度末となり、ますます忙しい方が多いものと思います。その影響で過労気味となり、体調を崩す方も目立ってきました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さて本日は皆様に、蒲田よしのクリニックの「診療日の変更」について、ご案内いたします。

当院ではこれまで、水曜日の午前と日曜日、祝日が休診日でした。そのうち水曜日の午前に関して、3月14日(水)以降、診療を開始いたしました。
これで休診日は日曜日と祝日のみとなり、月曜日から土曜日まで連日、午前と午後の終日にわたり、診療を行なう事となりました。

水曜午前の診療初日となった14日には、早速「待ってました」とばかりに、新患の方がいらっしゃいました。以前から通院している方の中にも、「水曜日も午前から診療するのは、とても助かる」と言い、喜んで水曜の午前に来られた方が何人もいました。

このように水曜日の終日診療を開始した経緯には、実は「水曜日特有の事情」が関わっています。
2月24日のブログでは、「土曜日特有の事情」についてお話しましたが、それと似たような事情が、水曜日にも存在するのです。

水曜日は元々、来院者が比較的多い曜日です。木曜日あたりに比べれば、倍くらい多いと思われます。なぜ水曜日に来る人が多いのか、以前から不思議に感じていました。しかも年々その傾向が強まってきています。

そこで水曜日によく来られる方に、それとなく尋ねてみました。すると「水曜日は比較的時間がある」とか「水曜日は仕事が早く終わる」などという答えが返ってきます。
一方で、水曜日に初めて来院して来た方に、どのような経緯で蒲田よしのクリニックを選んで受診したか尋ねてみると、「他のクリニックが休診だから」とか「水曜日に診療しているクリニックをネット検索したら、このクリニックが表示された」などの回答がよく聞かれます。

つまり、水曜日は仕事が早く終わる人、或いは仕事が休みという人が比較的多く、時間を確保しやすい曜日、という事が言えます。一方で、水曜日を休診としているクリニックが比較的多い、という事も事実です。

水曜日に仕事が早く終わる、或いは仕事が休みという人が多い理由については定かでありませんが、いわゆる「ノー残業デー」が水曜日に設定されている企業が多い、という話を聞いた事があります。
水曜日はちょうど「週半ば」であり、一区切りつける意味から、仕事を早上がりする機運がありそうです。ひょっとしたら経済効果の点で、合理的な理由があるのかも知れません。

一方で、水曜日に休診としているクリニックが多いのは、しっくり来る理由が見当たりません。水曜日に受診できるクリニックを探している人が多い傾向が見えてきたため、「他のクリニックも水曜日に診療すればいいのに」などと、おせっかいなことを考えてしまいます。
ただ業界によって、特定の曜日に休みが集中している場合が少なくありません。例えば、かつての床屋さんは多くの店で月曜日が休みでしたし、クリーニング店は今でも多くが水曜日に休んでいます。医療業界にもそのような「慣習」があるのでしょうか。

さて水曜日に受診する方がジワジワ増えてきている、もう一つの理由があります。土曜日にも共通する理由ですが、それは「医療機関の検索サイト」の普及、拡大です。これに関しては後日お話します・・(続く)

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2018年3月14日 水曜日

ニンニク注射の匂いの素は?小ぶりながら分単位の即効性も!

吉野です。こんにちは。昨日のニュースで、今年の「桜開花予想」が出ていました。全国的に少し早目の開花となりそうです。そろそろお花見のシーズンとなりますが、ワクワクしますね。皆さんはお花見の予定はありますか?

ただ、この冬の記録的な寒さを考えると、開花が例年より早いというのは、少し意外な感じもします。それに関して、日本気象協会などのレポートを読んだところ、面白い説明がありました。

それは「休眠打破」という現象です。似たようなネーミングのガムがあり、それを思い出してしまいましたが、れっきとした植物用語です。これは簡単に言うと、冬の寒さで花の芽が一定の刺激を受け、春の開花に向けて準備に入る現象を指すのだそうです。

つまり桜が早く開花するためには、春の暖かさだけでなく、冬のある程度の「寒さ」も必要だ、という事になります。逆に言うと、暖冬の年は休眠打破が働かず、開花がむしろ遅れる場合もあるそうです。寒さと暖かさのメリハリが大切、という事でしょうか。


さて本題に入ります。2月22日のブログでは、「ニンニク注射」の人気の秘密などに関してお話しました。蒲田よしのクリニックに於いても、「ニンニク注射を蒲田で、と検索したら、このクリニックが見つかったので来た」という方が、毎週何人もいらっしゃいます。

ニンニク注射は、その名称がとても有名であり、いかにも内容の定まった注射が市販されている、と考えられているフシがありますが、ニンニク注射に決まったレシピは、実は存在しません。個々のクリニックで独自に配合したビタミン系の注射に、「○○ニンニク注射」と命名し、診療メニューに載せているのが実情です。

ニンニク注射を受けると、その名の通り「ニンニクの様な匂い」を感じます。どのような匂いを感じるかには個人差があり、ニンニクというよりは「ニラの匂い」という人もいれば「ネギの匂い」という人もいます。或いは「何も匂いがしない」という人も少なくありません。

ニンニク注射は、何故ニンニクの様な匂いがするのでしょうか。よく投げかけられるのが「ニンニクが中に入っているのですか」などという質問ですが、食べ物としてのニンニクが入っている訳では決してありません。

では一体、ニンニク注射には何が入っているのでしょうか。ニンニク注射に決まったレシピがないとはいえ、ある種の不文律の様なものは存在します。
クリニックによって差異はありますが、共通しているのは「ビタミンB群を主体とする、比較的小ぶりな注射」という位置付けです。通常は、それよりもビタミン等の量が多い「ビタミン系の点滴」をラインナップしている例が多数です。

ニンニク注射で「ニンニクの匂い」を感じる理由に関して定説はありませんが、次のような説明が一般的です。

ニンニクやニラ、ネギなどには「硫化アリル」という硫黄を含んだ成分があり、これがビタミンB1(アリナミン)と結びついて、硫黄の様な匂いを発する、と説明されています。
すなわち前日や当日に食べたニンニクやネギなどの食材に含まれる硫化アリルが、ニンニク注射に含まれるビタミンB1と結びついて、注射の最中に「ニンニクの様な匂い」を感じる、という訳です。

この現象は、ニンニク注射と同類の点滴でも起きています。例えば蒲田よしのクリニックに於いて、一般的なニンニク注射に相当する「スーパーにんにく注射」より一回り大型の「パワーアップ点滴」がありますが、これもニンニクの様な匂いを感じるようです。

ニンニクの匂いの事はさておき、パワーアップ点滴はとりわけ男性に大人気です。スーパーにんにく注射に比べてビタミンの量は5~6割増しで、グルタチオン等の「抗酸化成分」を配合していますが、疲れがスッと取れる、肩凝り等が楽になる、などと好評です。
その姉妹品として「ビューティー点滴」もあり、こちらは女性に人気です。ビタミンの量はパワーアップ点滴と同じくらいですが、こちらにはビオチン等の「美肌成分」を配合しています。

このようなビタミンB群を主成分とした注射、点滴の際立った特徴として、「即効性」が挙げられます。個人差はありますが、疲れや頭痛、肌荒れ、憂うつ感、アレルギー症状などが、早い人ではそれこそ「分単位」で軽減していきます。

蒲田よしのクリニックでは、パワーアップ点滴やビューティー点滴に勝るとも劣らない、大好評の点滴があります。それは「マイヤーズカクテル」です。この点滴に関しては後日、詳しくお話します・・(続く)

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2018年3月10日 土曜日

答えは「腸」にあった!薬に頼らず花粉症を撃退する術とは?

吉野です。こんにちは。今回もお天気の話から始めます。「また天気の話か」などと呆れている方もいらっしゃるかも知れませんが、本日のテーマと関係がありますので、少しだけお付き合いください。

8日は東京では最高気温が6℃と真冬並みの寒さで、しかも冷たい雨が一日中、降り続きました。春らしい暖かい陽気から一変、急激な寒さに身を震わせた方も多い事でしょう。春先の変わりやすい天候に、体がなかなかついていけません。

ところが診療終了後の夜8時頃、帰宅途中で感じたのは妙な「生暖かさ」でした。雨が相変わらず降り続いていたので、湿気でベトベトします。春先というよりも梅雨入り間近、という風情です。急に気温が上がった模様で、夜間は10℃を超えた模様です。つまり夕方から夜間にかけ、気温の急上昇があったのです。

このような気温の乱高下、寒暖の差は春先特有の気象現象ですが、大なり小なり体調を不安定化させる要因となります。実際に、めまいや体の怠さ、情緒不安定、頭痛、不眠など、様々な体調不良を訴えて来院する方が、天候の変動があった際には増加する傾向が明らかにあります。

そうした中で、天候の影響をとりわけ強く受ける病気、体調不良があります。それは、言わずと知れた「花粉症」です。花粉症、すなわちアレルギー性鼻炎は、気温や湿度、風速および風向き等の気象条件の影響を、とりわけ強く受ける疾患の代表と言えます。

実際に、晴れて暖かくなった先週末から今週はじめにかけては、くしゃみや鼻水などに苛まれる人が目立ちましたが、寒く雨の降った8日あたりは、そういう人が少ない印象でした。長年の花粉症患者の方からは、「寒い日や雨の日はとても楽だ」などというお話がよく聞かれます。


さてその花粉症に関してですが、2月20日のブログで、この春はスギ花粉の量が多そうだ、との予報を紹介した上で、花粉症の症状、すなわち鼻水、くしゃみ、目の痒みといった症状は「ヒスタミン」という物質が関係している事、そのヒスタミンの働きを抑制する「抗ヒスタミン薬」が症状の緩和に有効である事、を説明しました。

その一方で、抗ヒスタミン薬の効果はあくまで対症療法に過ぎず、花粉症というアレルギー疾患を根本的に治している訳ではない事、そして眠気などの副作用がある事を指摘した上で、薬に頼り過ぎるのは考え物であり、アレルギー体質を根本から克服する視点を持つべきである、とお話しました。

それでは花粉症を引き起こすアレルギー体質を根本から改善するには、何がポイントとなるのでしょうか。アレルギーには様々な要因が関係しますが、一番注目されているものの一つが「腸内環境」です。腸の内部環境を整える事が、アレルギーを抑制し、花粉症の症状を緩和する事につながるのです。

なぜ腸の環境の良し悪しが、アレルギーや花粉症の行方を左右するのでしょうか。それは一つには、腸が「免疫」の中枢であるためです。顆粒球やリンパ球など免疫細胞の約7割は、腸に集中しています。腸内には食物と伴に多数の細菌が入り込んで来るため、それに備える意味で、多くの免疫細胞を配置しているのです。

腸内環境が何らかの原因で乱れると、免疫細胞の数が減少し、機能も低下します。そのため細菌など病原体に対する抵抗力が低下し、またアレルギー反応が出やすくなります。花粉症などアレルギー症状に悩まされる人に、便秘や過敏性腸症など、胃腸のトラブルを伴いやすい事も知られています。

また腸内には、夥しい数の「腸内細菌」が棲息しています。腸内細菌の数は個人差がありますが、人体の細胞数60兆個よりも多い、約100兆個とも言われています。腸内環境のレベルは、この腸内細菌の数と質で左右されます。いわゆる「善玉菌」が減少し、反対に「悪玉菌」が増加すると、腸内環境は大きく悪化します。

それでは、どのようにすれば腸内環境を良い状態に保てるのでしょうか。それには幾つもの方法がありますが、その一つは「乳酸菌」の活用です。詳細は後日、お話し致します・・(続く)

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