院長の健康まめ知識

2017年12月16日 土曜日

40℃では熱過ぎ?「温めの半身浴」でインフル退治!

吉野です。こんにちは。12月も半ばとなり、年末を控えて何かと慌ただしい日々と思いますが、皆さま元気にお過ごしでしょうか。

それにしても、真冬並みの寒さが続いています。寒さだけでなく、地方によっては雪も例年より多くなっています。北海道や東北、北陸などでは、12月に入って早々に大雪の傾向となっており、本来は1月や2月に活躍する除雪車が、所によっては早くもフル稼働の状態だそうです。
東京などでも雪こそ降らないものの、最高気温が10℃前後またはそれ以下と、例年より低めの気温が続いています。街ゆく人も厚手のコート姿が目立ち、多くの人は手袋やマフラーを身に着けています。年末まで間がある今の時期にしては、やや珍しい光景です。コンビニなどでも、おでんなど温かいものが飛ぶように売れています。

このように今年の冬は、どうやら「寒い冬」となっています。これは日本だけの現象ではなく、韓国や中国、ヨーロッパ、それにアメリカなどでも、軒並み寒い冬となっている模様です。数日前のニュースでは、フランスで大雪が降り、車やトラックが立ち往生している様子が映しだされていました。
このように世界的な強い寒さをもたらしている原因は何でしょうか。これもニュースの天気予報で、「北極振動」が原因ではないか、と気象予報士が説明していました。
この北極振動が原因となって、日本など東アジア、欧州、それに北米などで、軒並み例年以上の厳しい寒さとなっている一方、米国西海岸のカリフォルニア州では、逆に高温と乾燥、強風のために大規模な山火事が発生している、というのです。

北極振動とはごく簡単に言うと、北半球に於いて、北極付近と中緯度付近の気圧差が変動する現象で、それにより冬の寒さが厳しくなったり緩んだりと、様々な気象の大きな変動をもたらす要因の一つとされています。
北極付近の気圧が低く、中緯度付近の気圧が高い場合には、東西方向に流れるジェット気流が強くなるために、北極付近に寒気が蓄積しやすくなります。その結果、暖冬傾向となる事が多いとされています。
反対に北極付近の気圧が高く、中緯度付近の気圧が低い場合には、逆にジェット気流が弱くなるために、北極由来の寒気が中緯度付近まで南下しやすくなります。その結果、厳冬や大雪となることが多いとされます。

その考え方からすると、今年の場合は北極付近の気圧が高く、中緯度付近の気圧が低いという事になります。その結果、北極から寒気が南下し、日本や欧州、北米などで寒い冬となっている、と説明できます。
もっとも寒気の南下はイレギュラーなため、カリフォルニアのようにむしろ高温傾向となっている地域もあり、世界的に寒さ一色という訳では必ずしもありません。従って気象条件の変化によっては、一転して寒さが緩んでくる可能性もありそうです。


それでは本題に移ります。前回の考察では、風邪やインフルエンザに対する免疫力を向上させるためには、「体を温める」事が大切である、と説明しました。基本的に風邪やインフルエンザのウイルスは熱に弱く、反対に人間の免疫力は体温が高くなると強まるためです。
体を温める日常的な工夫には様々なものがありますが、最も身近で簡単なものの一つに「お風呂」の活用があります。お風呂に入るだけで免疫力が上がるのか、と不思議に思うかもしれませんが、お風呂の入り方を工夫することで、風邪などに罹りにくくなることは充分に可能です。

お風呂に関して大切な要素の一つに「湯温」があります。体を温めるといっても、熱過ぎるお湯に浸かっては、かえって逆効果です。健康のために程よい湯温というものがあるのです。
季節や体質によって若干の違いはありますが、概ね「40℃弱」の湯温が最も良い、とされています。つまり39℃から38℃という、多くの人にとって「ちょっとぬるいかな」と感じるようなお湯の温度かと思います。
なぜ、そのような少し温めのお湯が体に良いのでしょうか。一つには、そのような温めのお湯の方が「ゆっくり浸かれる」ためです。

入浴で大切な事の一つは、体を「芯から温める」事です。そのため3分や5分の入浴時間では、あまりに短時間過ぎます。最低でも10分、できれば15分から20分くらいはお湯に浸かりたいものです。
もし一般の銭湯などの様に、40℃を少し越えるくらいの湯温であれば、15分以上も浸かるのは、かなり辛いはずです。下手をすると、のぼせてしまうかも知れません。
これが38℃や39℃くらいであれば、多くの人は15分以上でも浸かっていられるようになります。その結果、体の芯から温まる事ができて、免疫力の向上など、様々なお風呂の効果を得る事ができます。

それから入浴の工夫として「半身浴」がお勧めです。つまり下半身を中心に温めるのです。特に寒い時期は首までしっかり湯に浸かりたくなるものですが、敢えて首と肩はお湯から出したまま、胸まで湯に浸かる訳です。
そのような半身浴によって、のぼせや血圧上昇などのリスクを軽減し、より長い時間にわたって体を芯から温める事が可能となります。とりわけ「お腹」をじっくり温めることにより、胃腸の機能の改善が見込まれ、免疫力の向上を含む様々な健康上のメリットが得られます。

お風呂の効能を別の形で活かした取り組みとして、「岩盤浴」や「ラドン温浴」などがあります・・(続く)

投稿者 蒲田よしのクリニック | 記事URL

2017年12月12日 火曜日

熱に弱いウイルス・・体を温めて風邪&インフル撃退!

吉野です。こんにちは。真冬のような寒い日が続いていますが、皆さん元気にお過ごしでしょうか。
前回12月7日のブログは9月15日以来、何と約3か月ぶりの投稿でした。本当にお待たせしてしまいました。

書き終わって一つ気がついた事があります。それは「驚くほど楽に書けた」という事です。これまではどうだったかというと、実は結構しんどい思いをしてブログを書いていた、というのが正直なところです。
というのは、私には変なこだわりがあって、文章の字数や行数、段数などをきっちり揃えないと気が済まない、という傾向がありました。別に最初からそのように決めていたのではなく、書いているうちに何となく「こだわり」が生じていたのです。

その証拠に、過去の私のコラムなどを読んで頂くと分かりますが、どの段も行数がかなり揃っているのです。また一文の字数も長すぎず短すぎず、ちょうど良い長さでまとまっています。自分でいうのも変ですが、きちっと揃った「見栄えの良い文章」と言えるかもしれません。
しかし内容ばかりでなく文章の長さ、字数や行数を揃えながら書き進めるのは、かなり難儀な作業です。ブログ1本を書くのに足かけ数日はかかり、書き終えるとヘトヘトです。
それでもネタが豊富で気分が乗っている時は、続けざまに何篇でも書けるのですが、一たんネタ切れとなったり、何かイベントが入ったりすると、長らく途切れてしまいます。

そこで思い切って書き方を変えてみました。内容のレベルは維持し、字数や行数などの形式を、わざと崩して書く事にしたのです。これまでの私にとって、いわば「乱筆・乱文」といえます。
それでも無意識に書き進めると、従来の「こだわり」が頭をもたげてきますので、敢えて段の途中で早めに改行し「不揃い」の文章を作成するように努めました。
そうすると、これまでの難儀な執筆がウソのように、スラスラと書き進められるのです。肩から力が抜けたといいうのは、まさにこの事だと感じました。文章の不揃いさも、さほど気になりません。

とはいえ最も大切なのは、もちろん文章の「内容」です。文章の体裁を多少崩しても、内容のレベルを崩す訳にはいきません。これまで同様、様々な角度からコラムを書いていきたいと考えております。


さて本題に移ります。前回のコラムでは、冬の訪れと伴に風邪やインフルエンザが流行してきている事、それにインフルエンザワクチンが今シーズンは不足しており、自助努力でインフルエンザを予防しなければならない事、などを説明しました。

そもそもワクチンを打てないからといって、過剰にインフルエンザを恐れる必要はありません。実際に、ワクチンを打たないのにインフルエンザに罹らない、という人はたくさんいます。反対に、毎年のようにワクチンを打っているのに罹ってしまう人もおります。
ワクチンの存在しない一般の風邪の場合でも、流行の度にひいてしまうような人もいれば、逆に10年来、殆んど風邪をひいたことがないという人もおります。この様に、風邪やインフルエンザに罹りやすい人と、罹りにくい人とがいるものです。

近くを見回してみても、同じ職場で働いている2人が、一方は毎月のように風邪をひいており、もう一方は風邪らしい風邪をひいた事がない、という事例が少なくありません。このように、風邪やインフルエンザへの「罹りやすさ」には、結構な個人差があるのです。
同じ個人であっても、以前はしょっちゅう風邪をひき、インフルエンザにも何回か罹ったのに、ある時を境にして風邪を殆んどひかなくなった、インフルエンザにも罹らなくなった、という変化を示す人もいます。もちろんその逆もあり、以前は風邪知らずであったのに、最近は風邪をひきやすくなった、という可哀そうな人もおります。

それでは風邪をひきにくい、或いはワクチン無しでもインフルエンザに罹りにくい状態を手に入れるには、どのような取り組みが望ましいのでしょうか。
風邪やインフルエンザに罹りにくいという事は、そのいずれもウイルスによる感染症ですので、ウイルス感染を予防する能力が高い、もっと簡単に言うと「免疫力が高い」状態を意味します。つまり、いかに免疫力を高くすることが出来るか、という事に尽きるのです。

それでは免疫力を高くするためには、どのような事が必要なのでしょうか。それには幾つかのアプローチが考えられますが、先ず注目すべきは「体温」です。日常的に体温が高いか低いかは、免疫力の強さを左右する、とても大切な要素なのです。

体温というと、風邪やインフルエンザに付き物の「発熱」とも大いに関係があります。とりわけインフルエンザに罹ると38℃から39℃、時には40℃もの高熱が出る事もあり、寝込むほどに具合が悪くなるものですが、この発熱には、実は風邪などのウイルスに対抗する上で、大きな意味があるのです。
つまり体が熱を発することで免疫力を高め、同時にウイルスを弱めようとしている事が知られています。基本的な性質として、ウイルスは熱に弱く、一方で体温が高いと免疫力が強くなりやすい、という現実があります。

実際に風邪をよくひく、或いは風邪が長引きやすいという人は、概して体温が低い傾向があります。また前回ご説明した通り、高熱の出る風邪は意外とあっさり治りやすく、反対に熱の出ない風邪の方が長引きやすい傾向さえあります。
従って風邪を予防する、風邪を長引かせないための取り組みの一つとして、体を温める、換言すると体を冷やさない、という事が重要性を帯びてきます。身近にも、体を温める事に取り組み、日頃の体温が高くなったため、以前のように風邪をひかなくなったという人は大勢います。

さて具体的に、体を温めて体温を高く維持するためには、どのような方法が挙げられるでしょうか。一番に考えられるのは「お風呂」の活用です・・(続く)

投稿者 蒲田よしのクリニック | 記事URL

2017年12月 7日 木曜日

ワクチンが足りない!今冬インフルから身を守る方法は?

吉野です。こんにちは。ほぼ3ヵ月ぶりのブログ投稿となります。皆さん大変お待たせしました。本格的な寒さとなってきましたが、風邪などひいていませんでしょうか。
私の昔からの悪い癖で、ブログにせよコラムにせよ、書く時は立て続けに書く一方で、一たん途切れると数週間、ひどい時には2~3か月も執筆が止まってしまいます。今回もいつの間にか、約3ヵ月もの日時が経過してしまいました。
今後も気分を新たに、こまめに書いていこうと思いますので、ぜひご期待ください。

さて12月に入り、とても寒い日が続いています。気象庁などから12月は全国的に例年並みか、例年より若干寒いという予報が出ていましたが、実際に予報通りの寒さとなっています。今年は印象としても冬の訪れがかなり早く、秋の長雨の影響もあって、秋らしい季節がとても短かった、と振り返っています。

冬の訪れとともに、風邪やインフルエンザが流行してきています。いろいろな症状の風邪は、秋口から小さい流行を繰り返してきましたが、この寒さで更に増えてきている印象です。
全体に熱の上がらない風邪が主流で、咳が続く、鼻水が止まらない、或いは喉の痛みが辛い、などといった風邪が目立ちます。冬場に限りませんが、このように熱のあまり出ないような風邪が、むしろ総じて治りにくく厄介なものです。1週間、あるいは10日も風邪が治らない、などといった相談が相次いでいます。

それに加えてインフルエンザが流行し始めています。蒲田よしのクリニックのある東京都大田区、あるいはお隣の神奈川県川崎市、横浜市などでも、地域によっては学級閉鎖が起きる程に流行ってきています。当クリニックなどでも、38℃以上の高熱の方がちらほら現れるようになりました。インフルエンザに罹っているかどうか迅速に調べる検査があり、それで陽性と出る方は未だ少ないのですが、今後は増えてきそうな雰囲気です。
インフルエンザを含め、風邪で高熱に苛まれると、本当に辛いものです。体の怠さと節々の痛み、寒気、頭痛、食欲不振などに見舞われ、ひどいと仕事を休まなければならない程です。ただし高熱の出るような風邪は体力さえあれば、むしろあっさりと治ってしまう事も少なくありません。どちらかというと長引きやすいのは前述のように、熱の出ないような風邪の方です。

インフルエンザに関して今年は、少し気になる状況となっています。ニュースなどでも報道されていますが、今シーズンは「ワクチン」がたいへん少ないのです。実際に蒲田よしのクリニックに於いても、ワクチンの希望者は例年と同じくらい多くの方々が訪れて来るのですが、肝心のワクチンが少ないために、大半の方をお断りしているのが実情です。
それでは何故、ワクチンが足りないのでしょうか。ワクチンは前年に流行ったウイルスの型を基に、鶏卵を用いて作られますが、今年の場合は当初、作成が上手くいかず、急きょ別の型を基にして作り直したそうです。そのために作成そのものがたいへん遅れており、その数も少なくなっています。恐らく今シーズンは、本格的な流行までにワクチンの充分な普及が間に合わないのではないでしょうか。

そのような事情から、この冬のインフルエンザの予防に関しては、ワクチンに頼らない方法を模索しなければならないようです。運よく早めにワクチンを打てるかも知れませんが、そうならない可能性も大きいのです。従ってワクチンを打てれば儲けもの、かりに打てなくとも他の方法で何とか予防してみせる、という気構えが必要です。
ワクチン無しでインフルエンザの予防が出来るのか、と不安に感じる方も多いかと思いますが、そのような方法はいくつも存在します。確かにこれさえあれば絶対に予防できる、などという決定的な予防法はこの世に存在しませんが、様々な角度から予防的な取り組みを行なえば、結果的にインフルエンザには罹りにくくなります。

そもそもワクチン自体が、絶対的な予防効果を誇っている代物では決してありません。実際に「ワクチンを打ったのに、インフルエンザに罹った」などという嘆きや小言を、毎週の様に耳にします。もっと著しいのは「ワクチンを打ったのに風邪をひいた」などと文句を言う人です。当然の事ながら、インフルエンザワクチンに風邪の予防効果は全くありません。

風邪の予防効果がないのは当然として、インフルエンザの予防効果でさえ絶対的でないというのは、どのような理由によるのでしょうか。
インフルエンザワクチンは上述のように、前年の流行ウイルスを基に作成されますが、ウイルスの型は毎年少しずつ変化しています。そのためワクチンの効果は年々薄れていく宿命にあります。それを克服するために毎年のように工夫を重ねてワクチンを作りますが、ウイルスも姿かたちを刻々と変化させていく。要するに「イタチごっこ」です。ワクチンによって完璧に予防するという考え方に所詮、無理があるのです。

それではワクチンに頼らずインフルエンザを予防するため、具体的に私たちはどうすれば良いのでしょうか。
そのための方法は幾つもありますが、その一つが「体を温める」事です・・(続く)

投稿者 蒲田よしのクリニック | 記事URL

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