院長の健康まめ知識

2017年8月31日 木曜日

38℃の半身浴で腸を保温!初秋の「冷やさない」健康法とは

吉野です。こんにちは。残暑の厳しい日が続きますが、皆さん如何お過ごしでしょうか。夏バテなどしておりませんでしょうか。もっとも本日31日は、例外的に涼しい日となっていますが。

前回18日のブログでは、8月に入り雨続きで、湿気と日照不足による様々な影響が出ており、体調面でも不調を訴える方が増えている、というお話をしました。結局のところ8月の上旬から中旬にかけて、21日連続の雨降りという記録的な長雨となりました。
蒲田よしのクリニックに於いても「だるくてしょうがない。ニンニク注射を打ってくれ」などと、ビタミン入りの注射や点滴を希望する方が、いつもより多かった様です。例年の「夏バテ」とは何か違う、一種独特の体調不良という印象があります。当院のラドン温浴(低放射線ホルミシス療法)などに取り組んでおり、いつもは元気いっぱいの方々の中でも「この夏は何か調子が悪い」と珍しく浮かない顔をしている方もおります。

但し21日の週に入ってからは、夏の日差しが多少戻ってきました。気温も久々に30℃越えの日が出没しており、遅ればせながら「夏らしい」日々となっています。夏らしくない日が続くと子供はもちろん、大人でも「何か物足りない」と感じるものです。そのため暑さが戻ると、不思議とホッとした気分になったりします。とはいえ急に気温が上がると、体がついていけず、別の意味で体調を崩しやすい要因となります。
それでは今後9月にかけ、暑さや天候はどうなるのでしょうか。予報の出どころにより微妙な違いはありますが、傾向としては、9月は気温が全国的に高め、降水量が若干多めという予報が目立ちます。そのため全体として「ムシムシ暑い初秋」という印象があります。9月が近づき秋の気配は少し感じられますが、爽やかな秋晴れはまだ先の話で、しばらくは雨混じりの厳しい残暑に見舞われそうです。

例年のように晩夏から秋口にかけては、体調を崩しやすい季節と一般に言われています。もちろん個人差はありますが、暑さが続き「夏バテ」気味のところに初秋特有の長雨傾向や気圧の変化といった要因が加わり、全身倦怠感や偏頭痛、憂うつ感、不眠、胃腸障害など様々な体調不良が現れやすいのです。昨年秋口のブログでも書きましたが、この時期の体調不良は夏バテにあやかり、「秋バテ」などとも表現されています。
今年の場合、前回もお話しましたが、8月に入ってから東日本では雨続きの毎日となり、真夏というよりは梅雨のような、或いは秋雨のような天候が続きました。そしてそれに伴う、通常の夏バテとは一味違う性質の体調不良が続出している、とお話しました。これは上記の文脈に照らせば、夏バテというよりもむしろ上述の「秋バテ」の要素が濃厚だったのではないか、とも考えています。

さてこれから雨が多く蒸し暑い秋口を迎えますが、早くも秋バテ様の体調不良の方が続出しているなかで、どのような健康面の対策を行なっていけば良いのでしょうか。前回までの考察で、35℃という猛暑の時には頭部や頚部を冷却する事、適切に水分補給をする事、などが大切と説明しました。確かに体温並みや体温以上まで暑くなるような時は冷やす必要がありますが、さすがに今後はそこまでの猛暑とはならないでしょう。
晩夏から初秋にかけては極端な暑さとはならない反面、前述のように雨続きや湿度の高さ、或いは気温の大きな変化や周期的な気候の変動、日照不足など、複雑な要素が加味されます。そのため単に体を冷やすだけでなく、逆に体を温める事や余計な水分を体外に排出する事、或いは必要な栄養素をしっかり摂取する事、適度に運動する事、などが大切となります。

最近とりわけ目立つのは、胃腸などの「冷え」です。毎年の事ながら夏場、特にその終盤には長引く風邪や胃腸炎などが多く発生する傾向はありますが、一部の例外を除いて、多くの場合に腹部などの冷えが目立ちます。これは腹部の触診などで、手に取るようによく分かります。夏の後半に冷えが目立つ理由は様々ですが、一つには冷房の利き過ぎ、二つには冷たい物の飲み食い、三つには運動不足などが挙げられます。
従って前回のブログでも少し触れましたが、体を「温める」事が意外に重要な工夫となってきます。但し全身を一様に温める必要は必ずしもなく、冷えやすい所を選んで温めるのです。冷えやすい所とは一般に腹部、骨盤回り、下肢、手指などです。反対に冷えにくく、熱がこもりやすい場所は頭部、頚部、前胸部などであり、残暑の日などにはむしろ冷やした方が良いかも知れません。

具体的な工夫としては、一つには「お風呂」の活用が挙げられます。腹部などを程よく温めるには、38~39℃という温めの半身浴がお勧めです。暑がりの方で気温が高い日の場合は、36~37℃の温さで良いかもしれません。40℃以上という熱い湯では、この時期には汗がたくさん出て、かえって湯冷めしてしまいがちです。夏場に限りませんが、40℃を少し切るくらいの湯に、肩が少し出るくらいにして浸かりましょう。
それから飲食物の温度も重要です。上述のように冷たい飲み物などは胃腸を冷やし、腸内環境を悪化させ、免疫力や解毒力、代謝を低下させる原因ともなります。食材や料理の内容にもよりますが、可能ならば温かいもの、常温のものを飲食するように心掛けましょう。まだ暑いこの時期に温かいものを食べると汗が出てしょうがない、という方も多いかと思いますが、汗は体を適度に冷やしてくれるので心配ありません。

さらに体を温めるには「運動」が有効です。運動が健康維持のために大切である事は季節を問いませんが、晩夏から初秋にかけての今の時期にとりわけ有効な運動法には何があるでしょうか。その一つに実は「水泳」があります・・(続く)

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2017年8月18日 金曜日

何と89年ぶりの湿気!久々の「冷夏」対策に必要な事は?

吉野です。こんにちは。東京などは毎日のように雨が降っていますが、皆さん如何お過ごしでしょうか。8月に入ってから東京では降雨が連日続き、17日まで17日間連続の降雨という、40年ぶりの記録的な長雨となっております。雨模様のため日照不足ともなっており、8月の日照時間は例年の40%あまりと、極端な短さです。そういえば、しばらくの間まともに太陽を見ていないような気がします。
雨続きの影響で、湿度もたいへん高くなっています。8月に入ってからの平均湿度は東京で約85%と非常に高く、これは何と89年ぶりの大記録だそうです。そのため洗濯物も、たいへん乾きにくくなっています。気温は30℃以下に留まっており、ひと頃の暑さはないのですが、高い湿度のため、不快指数はむしろ高くなっています。それにより、後述するような健康面への様々な影響が心配な状況が続きます。

長雨の影響は、生活や経済など様々な面にも現れています。夏の表舞台の一つである海水浴場や屋外プールなどでは来客数が激減し、開店休業状態の所も少なくありません。ビアガーデンも軒並み閑散としており、少な目のお客は傘をさしながらビールを飲んだりしています。一方で繁盛しているのがクリーニング店やコインランドリーです。湿気で洗濯物が乾かないため、乾燥機などはフル稼働の状態が続いています。
日照不足は農作物にも影響してきました。日照による光合成が不充分なため、特に緑黄色野菜の生育が遅れており、ホウレンソウなどは5割増にまで高騰しています。ギョウザに欠かせないニラなども不作が目立ちます。それに米の生育にも黄信号が灯っています。ハイモチ病が多発しており、稲の実入りが悪くなる兆しが出ている模様です。このままでは秋以降の食卓に、重大な影響が出かねません。

さてこのような長雨や日照不足は、我々の体調や健康面に、どのような影響を及ぼすのでしょうか。気温が30℃以下と低いため、熱中症は少ないのではないかと思うかもしれませんが、実はこのような高湿度の環境は、むしろ熱中症に要注意なのです。湿度が高いと、発汗による熱の蒸散がスムーズにいかないため、体内に熱が鬱滞し、体温が上昇しやすくなります。その結果、熱中症の発症の危険が高いのです。
実際に、熱中症の危険度を表す指標を見てみると、湿度85%の場合は30℃付近で、熱中症に対し「危険」のレベルに達します。これが湿度50%であれば、気温30℃で「警戒」レベルに留まります。同じ30℃の気温でも、湿度50%と85%とでは、熱中症の危険度に大きな差があるのです。現状をみても、熱中症による救急搬送数は、気温が低下した8月にも、7月と遜色ない件数を記録しています。

熱中症以前の日常レベルでも、湿気と日照不足に伴う体調不良は多発しています。蒲田よしのクリニックに於いても、「8月に入ってから調子が悪い」とか「お盆前あたりから頭痛と怠さがひどい」などと、体調を崩して来院する方が通常よりも増えている感じがします。多くの方が定番のマイヤーズカクテルなどの点滴を受け、とりあえずは元気になって帰られますが、天候の悪化が健康に与える影響を改めて認識しました。
本来ならば梅雨時や秋口などに多いとされる、湿気や日照不足による体調不良は今年の場合、まさにこの夏場に多発しています。湿気による害は昔から「湿邪」とか「水毒」とか呼ばれ、健康を害する要因として警戒されてきました。湿気は鬱熱や浮腫、めまい、偏頭痛、胃腸炎、喘息、関節痛などの引き金になります。また日照不足はビタミンD不足を伴い、怠さや憂うつ感、不眠、骨粗しょう症などを招きます。

さてこのような雨がちな夏、冷夏とも呼んでよい様な「涼しい夏」は、いつまで続くのでしょうか。天気予報などでは、8月の下旬になれば晴れ間も広がり、気温も30℃を越えて、いくぶん夏らしい天候が戻るだろうと予想されています。ただ18日に向こう1カ月の予報が発表されましたが、それによれば9月中旬までは全国的に雨量が多く、晴れ間も少ない、との予報でした。一方で気温は概ね平年並みだそうです。
すなわち引き続き、雨がちで晴れ間が少なく、その割に蒸し暑い日々が続くという事になりそうです。雨が多くて晴れが少なく蒸し暑いというのは、あまり快適でない天候を思い浮かべますが、それが確度の高い予報だとすると、そのような環境に我々は適応し、体調を維持していかなければなりません。上記のように湿気が多く日照の少ない天候は健康面でストレスになりますし、暑さ対策も引き続き手を抜けません。

前回のコラムでは、暑い夏場に体調を崩しやすい要因の一つに「食事と栄養のバランス」を崩しやすい事、その原因として食欲の低下、腸内環境の悪化などが挙げられる、と述べました。その話の流れで言えば、もう一つ考えられる原因として、ビタミンなど「栄養素のロス」が暑い夏場は特に多くなる、という事があります。今回はその辺りを解説しようか、と考えていました。
この栄養のロスを含め、食事や栄養バランスの乱れをどう是正していくかに関しては、非常に大切なテーマですし、是非とも取り上げたいと考えています。ただ上述したように、この夏の天候の傾向がここにきて大きく変わってきており、それに応じた対策のシフトも当然のように必要となってきました。一言でいうと「長雨・日照不足の冷夏対策」という事になります。

従って栄養に関する議論は一たん脇に置いて、この冷夏対策という事に照準を合わせて考えていきたいと思います。その際に重要な柱の一つとなるのは、意外と思うかもしれませんが、「体を温める」事です・・(続く)

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2017年8月10日 木曜日

猛暑に多発!栄養バランスの乱れ・・あなたの腸は大丈夫?

吉野です。こんにちは。一時的に涼しかった東京なども、再びジワジワと暑さがぶり返してきました。つかの間の涼しい夜は久々にグッスリと眠れたものですが、いつの間にか蒸し暑く寝苦しい夜が戻ってきました。大型の台風5号が九州から四国、本州を縦断し、暴風雨に見舞われましたが、熱い空気も運んできた模様です。いよいよ暑い夏「第2幕」の始まり、といった感じですね。「暑さ対策」に関しては後ほど解説します。

ところで私は恥ずかしながら、久々に「ギックリ腰」に見舞われてしまいました。先の日曜日の朝、ちょうど靴下を立ったまま履いている最中に、ギクッと強い腰痛を感じたのです。このような本格的な腰痛は、何年ぶりでしょうか。この日は日曜日のため幸いにも勤務がなく、本当に助かりました。栄養療法のセミナーがあり参加しましたが、品川にあるセミナー会場まで痛みをこらえながら、何とか移動しました。
セミナー会場では、講師やスタッフではなく一参加者でしたので、椅子に座って話を聞いていれば良いのですが、それでも休憩時間にトイレに行ったり、展示ブースに立ち寄ったり、或いは講師やスタッフに質問しに行くのも、本当に大変でした。椅子から立ち上がったり、後ろを振り返ったりするだけでも、ひどい痛みが走ります。急な腰痛の辛さ、不便さを、身をもって思い知らされました。

私がひどい腰痛に見舞われたのは、これが最初ではありません。勤務医時代だった約20年前には、今回のような急性の腰痛ではなく、冬場にしつこい慢性の腰痛に悩まされたものです。直接にはランニングのし過ぎが原因でしたが、ストレスなども関係していたのかも知れません。痛みがひどく、ランニングはおろか歩くのも大変な程でした。温泉に入っても、痛み止めを飲んでも、シップを貼っても、一向に良くなりません。
通っているジムの友人からの勧めで、スポーツ選手などに評判の鍼灸医院に通い、結局はこの「ハリ治療」で腰痛が劇的に改善しました。お灸と鍼灸、バイブ、マッサージのセット治療ですが、2回目か3回目あたりから痛みがどんどん軽減し、最終の8回目には殆んど痛みが消失しました。最初は半信半疑で始めたハリ治療でしたが、目を見張るような顕著な効果に、本当にビックリしてしまいました。

その後はしばらく腰痛らしい腰痛もなく過ごすことができ、鍼灸の優れた効果というものを目の当たりにしました。そのような経緯があり、現在の蒲田よしのクリニックで取り組んでいる「プラセンタ注射」などの治療に繋がっているものと振り返っています。プラセンタ注射で腰痛などが劇的に改善した人は、それこそ数えきれない程おりますが、プラセンタの「ツボ注射」などは、鍼灸と繋がりのある治療法と感じております。
そこで今回の急性の腰痛に対し、プラセンタのツボ注射を自ら試してみました。腰痛を感じる中心点である、第5腰椎付近の「大腸愈」というツボに、プラセンタ注射を2アンプル(4㎖)分ほどツボ注射してみました。すると、痛みがウソのようにスーッと軽減し、瞬間的に当初の3分の1以下となりました。体を捻じるなどすると痛みが発生しますが、歩行などの日常動作には殆んど問題がなくなりました。

「プラセンタ・ツボ注射」に関しては、また日を改めて詳しく解説したいと思います。また上述の「栄養療法セミナー」に関しても、新しい知見が得られましたので、近々お話したいと思います。


さて本題に戻ります。本格的な暑さが戻ってきたため、夏バテや熱中症対策はまさに喫緊の課題といえます。前回のブログでは、猛暑に対して日傘の活用や適切な水分補給と並び、「保冷剤」を頭部や頚部などに当てて、脳自体や脳に流れる血液を冷やす事、それに「水風呂」に入る事の有効性などに関し説明しました。熱中症で侵されやすい「脳」を守る事が、何より大切なのです。
それと並行して「栄養バランス」がとても重要です。適切な食事を摂り、栄養バランスを整える事は、何も猛暑の夏だけに限った話ではなく、一年中にわたって重要な事です。それでも体力が消耗しやすい暑い夏は、栄養バランスがたいへん乱れやすく、また栄養バランスの乱れによる様々な体調不良が、とても顕在化しやすい時期なのです。従って食事と栄養バランスには、夏場はとりわけ気を遣わなければなりません。

それでは特に暑い時期には、どのような食事や栄養の乱れが生じやすいのでしょうか。先ず考えなければならない要素は、暑い時期には「食欲が落ちやすい」という傾向です。夏場に食欲が低下するのは人間に限った話ではなく、ペットの犬や猫、家畜の豚や鶏なども食欲が低下気味となりますが、これは暑い時期には代謝が若干低下する事や、消化酵素の働きが鈍る事などが、原因として挙げられます。
夏場によく聞くお話に「肉などのコッテリした物は食べたくない。ソーメンのようなあっさりした物ばかり食べている」などというエピソードがあります。これは高カロリーな食品をさほど体が欲しない事や、タンパク質を消化する酵素が勢いを失う事などが、理由として考えられます。その結果として、体に必要なタンパク質やビタミン各種、ミネラル各種など、必要な栄養素が充分に摂取できなくなるのです。

必要な栄養素が不足気味となる原因は、食欲低下だけではありません。中には暑いのにも関わらず、食欲が全く落ちないという方もいますが、それでも栄養バランスが乱れ、体調の良くない人は少なくありません。しっかり食べているのに栄養バランスが乱れるとは、一体どのような事情によるのでしょうか。これは一つには、胃腸の消化吸収の機能が低下し、摂取した食事から充分に栄養が取り込めない事が考えられます。
上述した消化酵素の問題と若干共通しますが、腸内細菌叢の乱れや小腸粘膜の障害などが発生し、食物の消化や吸収に齟齬を来たす胃腸障害が知られています。食欲が保たれている場合でも、せっかく食べた食物が充分に消化、吸収されないために、ビタミン等の栄養素の不足に陥るほか、遅発型の食物アレルギーを引き起こす事が少なくありません。このような胃腸障害は通年性で発生しますが、夏場は特に増える傾向があります。

もう一つ見逃せない背景として、暑い夏場はビタミンなど「栄養のロス」が多い、という事情があります・・(続く)

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2017年8月 1日 火曜日

保冷剤&水風呂が大活躍!意外と有効な熱中症対策とは?

吉野です。こんにちは。ここ数日は西日本を中心に猛暑傾向となっていますが、皆さんの所はいかがでしょうか。7月の上旬から中旬にかけては九州などで大雨となる一方、関東など東日本で猛暑傾向となっていましたが、ここにきて少し逆転気味となっています。東京などでは「梅雨明け」以降、むしろ曇り空が目立ってきており、気温も一時期より若干落ち着いています。一方で西日本は連日、33~34℃の暑さが続きます。

ところで7月29日(土曜日)朝のニュースや新聞を見て、ため息をついた方も多かったのではないでしょうか。私は日経新聞を購読していますが、第一面の右側に「北朝鮮が弾道ミサイル発射」という記事、左側に「稲田防衛大臣の辞任」に関連する記事が大きく載っていました。夏休み気分も吹っ飛ぶような景気のすこぶる悪い話題が、これでもかと我々の目の中に飛び込んできて、苛立たしい事この上ありません。
北朝鮮が国際社会の非難を無視し、弾道ミサイルの開発・発射に余念がない事は、先刻ご承知の通りです。7月4日にはICBM(大陸間弾道弾)級のミサイルを発射し、独立記念日に沸く米国の鼻をあかしました。日米を含む国際社会がこぞって経済制裁をかける中でもミサイル開発に邁進し、28日の深夜に2回目のICBM級ミサイルの発射を強行したのです。これでは夜もおちおち安心して眠れない、というものです。

そのように東アジア情勢が緊迫する中、日本の防衛は一体どうなっているのでしょうか。我が日本では目下、「日報」の隠蔽問題および稲田防衛大臣の辞任で大騒ぎです。南スーダンに於けるPKO活動に於いて、現地の状況を日々記載する日報を公開しなかった疑惑で、特別防衛監察の調査結果を発表すると同時に、稲田防衛大臣が責任を取って辞任しました。自衛隊に組織的な隠蔽行為があった模様ですが、真相は闇のままです。
国防や軍事に関する情報は、人命や治安に直に関わる超重要事項ですので、その公開や秘匿に関する扱いは、非常に厳密でなければならないのは言うまでもない事です。それなのに日報を巡り、幕僚幹部や大臣を巻き込んで「消去した」「いや残っていた」などの応酬に明け暮れていました。真相はともかく、大臣と幹部との間で確執があり、防衛省や自衛隊組織の中に「隠蔽体質」があったのは確かなようです。

いずれにせよ、防衛省や自衛隊には国民の生命や財産、安全を守るという重要な任務があります。自衛隊の活動内容に関し、このブログで意見を述べる積りはありませんが、国際情勢が緊迫し、同盟国である米国の内政が乱れている今、しっかりと内部統制し、やるべき事をやって頂かなければ、国民としてはたいへん困るという事です。今度はぜひ防衛業務に精通した方に、防衛大臣を務めて頂きたいと願っております。


さて本題に入りますが、関東などでは若干「戻り梅雨」気味の天候となっているものの、九州や近畿など西日本では、これまでの悪天候の傾向を挽回するかのように、晴れて暑い日々が続いています。細かい統計は確認していませんが、相変わらず「熱中症」で救急搬送される方が続出している模様です。水の事故もたいへん多く、休日を中心として海や川などで遊泳中や釣りの最中に、溺れる人が後を絶ちません。
「夏バテ」に見舞われる方も相変わらず多数です。蒲田よしのクリニックに於いても、食欲低下や全身倦怠感、不眠、頭痛、めまい、憂うつ感などの症状を訴えて来院する方が、毎日何人もいらっしゃいます。ご希望により「ニンニク注射」や「マイヤーズカクテル」などの点滴を受け、多くは元気になって帰られますが、元々プラセンタ注射やラドン温浴などを続けている方は、概して暑さや湿気などに強い傾向が伺えます。

前回のブログでは、熱中症対策の点から「日傘」などの活用、正しい「水分補給」の方法などに関して説明しました。日傘は上手に使えば日照をかなりの程度ブロックする事が可能で、暑さを軽減する事ができます。また暑い時は汗を多量にかくため水分補給が不可欠ですが、スポーツ飲料などを多飲するとかえって喉が渇き、血糖値上昇のリスクがあるため、「真水」を中心としスポーツ飲料は補足的に飲むべきです。

それと並び、猛暑に見舞われて熱中症にかかる危険性がある際には、体を適切に冷やしてやる必要が生じます。体温が異常に上がってしまうと、脳に障害が及ぶ可能性があるためです。その際は、脳の存在する頭部、もしくは脳に届く血液が通る場所を効率よく冷やす事が有効です。冷たい水を多量に飲む方法もありますが、それでは胃腸が冷えるばかりで、むしろ弊害の方が多いと考えられます。
脳に行く血液が通る場所とは、一つには「頚部」が相当します。頚部の前部には左右2本の頸動脈が通っており、脳に血液を送っています。従って頸動脈の拍動を触れる辺りを適切に冷やしてやれば、脳に行く血液を冷却する事を通して、効率的に脳を冷やせます。同様に腋窩部を冷やす事で上肢を、鼠径部を冷やす事で下肢を、それぞれ効率的に冷却できます。

具体的な冷やし方としては、一つには「保冷剤」を用いるという方法があります。弁当や惣菜などを保冷するためのグッズですが、これを幾つも冷凍庫で凍らせておき、必要な時に直ぐ使えるようにしておきます。猛暑によって熱をもってきたら、これを上記のように頚部や頭部、腋窩部、鼠径部などに当てて、血管や頭部を冷やすのです。この方法は意外と即効性があり、熱中症対策としてはかなり有効です。
それと並び有効性が高いものとして「水風呂」があります。お風呂は通常40℃前後の水温として、体を温める事などを目的として入りますが、熱中症になりかかった際には体を「冷やす」目的で活用します。この場合、いきなり冷たい水風呂に入るのではなく、出来るだけ体温に近い、35℃前後という若干温めの水に入ります。その後、様子を見て少しずつ冷水や氷を入れ、徐々に水温を冷やしていきます。

さらに熱中症対策に必要な要件として、「栄養バランス」があります・・(続く)

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