院長の健康まめ知識

2017年2月18日 土曜日

ビタミン摂って粘膜を強化!寒暖の差に負けない風邪予防法

吉野です。皆さんこんにちは。寒暖の差が激しくなっていますが、如何お過ごしでしょうか。
17日には関東地方などで「春一番」が吹いたと報道されました。少し早い気もしましたが、これでも関東地方では平年より3日ほど遅いそうです。この日は午前中から季節外れのナマ暖かい南風が吹き、気温が急上昇しました。東京などでは20℃台まで上がり、コートを脱いで抱えつつ街を歩く人の姿が目立ちました。但し暖かい空気に誘われて、スギなどの花粉も多量に飛び回っていたようです。
ところが翌18日には一転して真冬のような寒さとなりました。寒冷前線が通過して風向きが北寄りに変わり、「冬の空気」が流れ込んできたためです。暖かくなったあと急に寒くなると、本当に堪えますね。しばらくの間はこのように、冬と春の間を行ったり来たりの状況が続きそうです。実際に2月から3月にかけては秋と並んで気温の差が激しく、この周期的な気候変動は昔から「三寒四温」と呼び習わされています。

このような目まぐるしい気温の変化も関係してか、風邪が相変わらず流行をみせています。インフルエンザはピークを打った感じもありますが、前回までのブログで紹介した「しつこい風邪」は依然として跳梁跋扈しています。しつこいというのは、熱が出ない割に、なかなか治らないという意味です。咳や鼻水などが延々と1週間も2週間も続くのですが、なぜ治りにくいかは前回ご説明した通りです。
風邪と並んで、いよいよ「花粉症」が本格的に流行してきました。特に暖かく風が強い日などには、街頭や室内、電車内などで盛んにくしゃみを発する人が後を絶ちません。蒲田よしのクリニックにも「鼻水が止まらない・・」などと花粉症の症状を訴えて来院してくる方が日に日に増えてきました。中には鼻風邪なのか花粉症なのか、判然としない症状に見舞われている人も少なくありません。

前回のブログで、風邪を早期に治す、或いは予防するために、体を温める事の重要性と具体的な方法を説明した後、それと並んで食生活の改善、「栄養バランス」を整える事が大切である、とお話しました。実際に食生活を改善し栄養バランスを整えると、免疫力が向上して風邪やインフルエンザに罹りにくくなります。さらに栄養バランスはそれだけでなく、花粉症の症状軽減や予防にも大いに関係しています。
「風邪の予防にはビタミンC」などと昔から言われています。確かにビタミンCは風邪の予防に役立ちます。しかし必要な栄養素はビタミンCだけではありません。ビタミンB群やビタミンD、鉄や亜鉛、カルシウムなどのミネラル類、良質なタンパク質、それに各種抗酸化成分など幅広い栄養素が、風邪やインフルエンザ、そして花粉症などアレルギー疾患の増悪防止や予防のために必要とされています。

風邪などを予防する上で、第一線として大切な役割を果たすのが気道の「粘膜」です。風邪やインフルエンザなどのウイルスは口や鼻から人体に侵入し、気管支や肺など呼吸器系の粘膜から体内に入り込みます。感染を食い止めるバリアーとしての気道粘膜の状態が悪ければ容易にウイルスが侵入し、反対に状態が良ければウイルスの侵入を阻止しやすくなります。この粘膜の状態を左右している要因の一つが、ビタミンB群や亜鉛、タンパク質などの栄養素とされています。
とりわけ重要な役割を果たしているのがビタミンB2です。ビタミンB2は脂質代謝に欠かせないビタミンですが、同時に粘膜の形成や保護にとって大切な存在です。またミネラルの中でも亜鉛はとても重要です。亜鉛は各種神経伝達物質を産生する際の補酵素として働きますが、やはり粘膜の保護に必要です。ビタミンB2を始めとするビタミンB群、それに亜鉛などが欠乏すると、粘膜が脆弱となり風邪をひきやすくなります。

免疫力を維持、向上させる上でもビタミンやミネラルなどの栄養バランスは大切です。風邪などのウイルスは、それこそ至る所に存在しますが、それでも我々が感染を防げているのは免疫システムのおかげです。免疫には抗体タンパクがウイルスなどの病原体を処理する獲得免疫と、ナチュラルキラー細胞などの免疫細胞が直接ウイルスを攻撃する自然免疫とがありますが、そのいずれにも栄養の善し悪しが関係しています。
風邪やインフルエンザなどのウイルスが体内に入ると、そのウイルスに特有の抗原タンパクを標的とした「抗体」がBリンパ球などの免疫細胞により産生されます。この抗体が対象ウイルスを排除する仕組みが獲得免疫なのですが、Bリンパ球の増殖や活性化、抗体産生を促進する上で、タンパク質やビタミンB群、ビタミンD、亜鉛、カルシウムなどの各種栄養素が、とても大切な役割を果たしています。

従って風邪の予防、早期治療のためにはビタミン各種、ミネラル各種、それにタンパク質をしっかりと補給することが必要ですが、具体的には新鮮な果物や野菜、豆類、海藻類、きのこ類などをたっぷり摂取し、肉や魚なども適度に食べることが望まれます。野菜や果物などにはこの他に、ポリフェノールやリコピン、コエンザイムQ10など、各種の抗酸化物質が多量に含まれています。
これら抗酸化物質は風邪やインフルエンザの予防のために、どのようなメカニズムにより働いているのでしょうか。それは一つには、抗酸化物質が体の「お掃除役」となり、自然免疫の仕組みを支援しているからに他なりません・・(続く)

投稿者 蒲田よしのクリニック | 記事URL

2017年2月 4日 土曜日

風邪&インフル撃退大作戦・体を温め免疫力の劇的向上を!

院長の吉野です。皆さんこんにちは。相変わらず寒い日が続いていますが、ここにきて少し「春」の気配が漂い始めています。冷え込んだ日の朝晩は本当に寒いのですが、寒暖の差が激しくなってきており、日によっては驚くほど暖かくなります。東京でも20℃近くまで気温が上がった日もあり、一部で梅が咲いていた、などという便りもちらほら聞こえます。ただ暖かい後の急激な冷え込みは、とても体にこたえますね。
1月下旬から2月初めにかけては、一年で一番寒い時期ではありますが、日の光は確実に春へと向かっています。12月頃は午後5時前に真っ暗となっていましたが、この時期には5時半くらいまで明るくなってきました。風は冷たい一方で、日脚は徐々に伸びてきています。いわゆる「光の春」の季節の到来です。寒さの中、咲くかどうか迷っている梅の花も、気温の上昇と伴に咲き始めそうな風情です。

このような中、先日の天気予報で「いよいよ花粉症の季節に突入しました」という解説がありました。まだ1月末だったので「もう花粉症の時期か・・」と意外な感じを受けましたが、今年は全国的に花粉症の始まりが例年より少し早いという事です。確かに電車内などでは、くしゃみをする人が方々にいて、花粉症のシーズンが始まったことを実感させられます。
一方では各種の風邪やインフルエンザ、胃腸炎などが依然として蔓延しています。インフルエンザの流行はまさにピークを迎えつつあり、各地で昨年を上回る大流行となっています。蒲田よしのクリニックにも毎日のように風邪やインフルエンザの方が何人も訪れて、風邪薬の処方やインフルエンザ検査、それにマイヤーズカクテルなどの点滴を受けて行かれます。中には風邪と花粉症の症状を併発している方もおります。

このような風邪やインフルエンザの蔓延、そして花粉症シーズンの早い訪れは、どのような事情によるものでしょうか。厳しい寒さと並んで原因の一つと指摘されているのが極度に「乾燥」した空気です。特に関東地方などの太平洋側で乾燥が著しいようで、東京に於ける1月の降水量は、例年の半分以下だったそうです。確かに正月前後から東京では殆んど雨が降っておらず、傘の出番も滅多にありません。
空気の乾燥が進むと、風邪やインフルエンザなどのウイルスの増殖および活動が活発となることが知られていますが、雪の多い日本海側よりも乾燥している太平洋側に於いて、より流行が早い傾向があります。花粉症をもたらすスギなどの花粉も、風が強く湿度の低い日に遠くへ飛散して、花粉症の症状に見舞われる人が多数発生するのが通例です。

さて前回のブログでは、風邪やインフルエンザを早期に撃退する、或いは予防するために、体を温めることが有効である、とお話しました。ウイルスは寒さに強い、逆に言うと熱に弱いため、体を冷えから守り温かい状態を保つことが、風邪やインフルエンザ対策として、非常に大切なポイントとなるのです。さらに体の保温は風邪対策だけでなく、冷え性はもとより様々な体調不良や病気の予防にもつながります。

それでは具体的に、どのようにすれば効果的に体を温めることが出来るのでしょうか。一番身近な保温法の一つに「お風呂」の活用が挙げられます。寒い冬場はどうしても熱い湯に浸かりたくなりますが、あまりに熱い湯は体の表面ばかり温まって、体の芯は意外と温まりにくいものです。また熱い湯は血圧が上がりやすいなど危険も多く、あまりお勧めできません。
安全かつ有効なお風呂の温度は40℃を少し下回る温めの湯、だいたい38~39℃です。このくらい温めの湯に半身浴で10~20分程度、ゆったりと浸かります。そうすることによって体の芯まで温まり、冷えが解消するだけでなく、免疫力が上がる、血圧が安定する、寝つきが良くなる、肩凝りが楽になる、疲れが取れるなど、様々な健康上の効能が得られます。

体の保温のためには「運動」の習慣も大切です。寒い冬はどうしても出不精となり、運動不足に陥りやすいものですが、体を温め代謝を活発にするためには、運動はたいへん有効な手段です。適度に運動することにより体力や筋力が向上するだけでなく、筋肉を中心に体温が上がって冷えが軽減し、免疫力も向上するため風邪やインフルエンザに罹りにくくなります。またストレスが解消し気持ちが前向きになる点も見逃せません。
具体的な運動方法としては、歩行や水泳、サイクリングなどの有酸素運動を主体とし、無理ない程度にスクワットなどの筋肉トレーニングを組み合わせると良いでしょう。寒い時期なので、運動前後にウォーミングアップやストレッチを入念に行なうことが望まれます。また日常生活でも、電車やバス代わりに歩く、エスカレーターを用いずに階段を歩いて上る、などの習慣を身に着けたいものです。

医療的に有効な方法の一つとして「ラドン温浴」が挙げられます。これは一見して岩盤浴のような小部屋にラドンガスを充満させ、中で30~40分くらい横になり、体を温めつつラドンガスをたっぷりと吸入する治療法、健康法です。ラドンとは放射性物質の一種で、微量のラドンを体内に取り入れることで低線量のアルファ線が発生し、人体に様々な健康上の効能が得られます。もちろん岩盤浴のような温熱効果もあります。
低線量の放射線は有効性が高い一方で害が全くなく、安全性は極めて高いものです。これを医学用語で「低放射線ホルミシス効果」と呼びます。効能は多岐に及び、活性酸素の除去を促進する、免疫力を向上させる、血流を促進し疲労回復を早める、自律神経を安定させる、など枚挙に暇がありません。具体的な効果は多分野に及びますが、一例を挙げると、ガンを縮小、消滅させるほどの威力があります。

蒲田よしのクリニックに併設しているラドンルームには、ガンやうつ病、潰瘍性大腸炎など難しい病気の方はもとより、疲労回復や美容目的、アンチエイジングのために多数の方々が定期的に入られますが、人により効果は様々です。ただ共通項として皆さんに得られているメリットの一つとして、殆んど風邪をひく人がいない、という点が挙げられます。インフルエンザや胃腸炎にかかる人も滅多に出ません。

さて風邪やインフルエンザの早期治療、予防のために重要なことがもう一つあります。それは毎日の「食事」と「栄養バランス」です・・(続く)

投稿者 蒲田よしのクリニック | 記事URL

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