院長の健康まめ知識

2016年8月20日 土曜日

犬や猫より低めの人間の体温・・汗をかいて「脳」を守れ!

院長の吉野です。こんにちは。残暑が厳しい中、皆さん元気にお過ごしでしょうか。

台風7号が関東から東北、北海道の東岸を北上し、東日本から北日本の各地に被害をもたらしました。豪雨や洪水などに遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
この台風の余波で、17日の関東地方は「熱波」に襲われました。台風の進路の影響で、北寄りの強風が山越えとなり、時ならぬフェーン現象を引き起こしたのです。群馬県の館林市では39℃を超える猛暑となったのをはじめ、関東甲信越を中心に軒並み35℃以上の高温となりました。まさに燃えるような暑さです。
この猛暑の影響もあり、ひどい怠さなど、体の不調を訴える方が続出しています。電車内などでも、朝っぱらからウトウトしている方が目立ちます。中には頑丈そうな男性にも関わらず、座席にへばりつきそうになって寝込んでいる人もいます。暑さに加え、深夜のオリンピック中継を見て、寝不足になっている人も多いのではないでしょうか。

そのオリンピックですが、現地のリオデジャネイロが余りにも日本との時差が大きいため、私は生中継で観戦するのを諦めてしまいました。日中や夕方にも録画やダイジェストは放送されますが、「生」で見るには夜10時から翌朝まで起きていなければなりません。本気でテレビ観戦に入れ込むと、それこそ連日の徹夜になってしまうからです。
夏場のオリンピックということで一瞬、心配になりました。南米のリオはさぞかし暑かろう、と。しかしながらその次の瞬間、南米は南半球のため、今は冬であることに気付きました。言われてみれば、現地の最高気温は夏場の日本よりも明らかに涼しくなっています。また昼よりも夜が長いせいか、どこか冬季大会のような雰囲気もあります。

翻って4年後に開催予定の東京オリンピックは、正真正銘の「真夏」に開かれることが決定しています。リオの過ごしやすい大会とは対照的に、とんでもない暑い気候となることが懸念されます。一方で前回1964年の東京大会は秋の10月に行なわれ、その開会式の日がそのまま「体育の日」に制定されたのは皆さんご承知のことです。
私だけでなく周囲の人も口々に「何で真夏にオリンピックを開くのか。涼しい10月あたりに開けばいいのに・・」と疑問を語ります。秋に開催すれば快適で安全なのは皆分かっているはずですが、夏季に開くことはルールで決まっている事なのだそうです。それでは、なぜ夏季オリンピックは「真夏」に開くのでしょうか。
ある解説によれば、それは米国など西側主要国の「テレビ放映権」が関係しているとされています。すなわち野球やアメフトなどのテレビ視聴者が多い秋季を避け、夏場にオリンピックをもってこよう、というビジネス上の利便性を優先しているらしいのです。つまり選手側の安全性やパフォーマンスよりも、ビジネスの都合を第一に考える、という現実があるようです。

さて前回は、夏バテや熱中症を招く要因の一つに「汗」をかけなくなったことが挙げられること、また汗をかく目的は主として「体を冷やす」ことである、と説明しました。
人間は他のあらゆる動物に比べ、派手に汗をかくことが見て取れますが、これは一つには、暑さに弱い「脳」を守るためである、という見方が広まっています。
人間の体温は36.5℃付近と決まっていますが、これは哺乳類の中ではかなり低めの温度設定です。比較的低い猿と馬でも37℃台である以外は、犬、猫、牛は38℃台、ウサギ、ヤギ、羊、豚は39℃台で、鳥類にはなりますがニワトリは41℃台と、いずれも人間より明らかに高い体温です。

そもそも動物の体温の適正レベルは、どのような範囲にあるのでしょうか。体内で各種の化学反応に関与する「代謝酵素」が効率よく働く温度というものがあり、それは大体36℃から42℃くらいの間、とされています。
この範囲を大きく超えると酵素が働かなくなり、体内の化学反応も止まってしまうのです。よく観察すると、上記のような諸動物に固有の体温は、この範囲内にちょうど収まっているのが分かります。

人間が36℃台という、異例ともいえる「低めの体温」を受け入れている理由の一つとして、「脳の発達」が挙げられています。人類は猿から分かれて進化した後、脳を顕著に発達させて言語や文明を生み出しました。人間が他の動物とは異なり、頭脳を駆使して考え、額に汗して働いたため、近代文明を構築することが出来たのです。
但し脳はコンピューターと似て、熱に弱いという問題点があります。「熱にうなされてうわごとを言う」というのは、熱に弱い脳の性質を物語っています。そのような事情で人間は、脳を守ることを最優先とし、代謝酵素が機能するギリギリの36℃台という「低めの体温」を受け入れてきました。

一方で、このような低い体温により、割を食っている場所が体内にはいくつもあるのです。その代表格が「胃腸」です・・(続く)

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2016年8月 9日 火曜日

猛暑をブッ飛ばせ!人間の脳を守る「汗」のパワーとは?

院長の吉野です。こんにちは。連日うだるような暑さが続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

7月半ば過ぎには関東地方あたりで涼しい日が続きましたが、8月に入る頃から厳しい暑さとなっています。西日本だけでなく東京でも、35℃前後という猛暑の日が続いているほか、山形や秋田などの東北地方、さらには札幌などの北海道でも、30℃以上の高温が続出しています。
7月下旬に現れた「オホーツク高気圧」によって東日本の太平洋側に北東風が吹き、一時的に低温傾向となりましたが、8月に入りオホーツク高気圧は衰弱し、典型的な盛夏の気圧配置となりました。昨年ほどではないものの、かなりの猛暑となってきたようです。
この暑さの影響もあり、夏バテや軽い熱中症の症状、或いは夏風邪や胃腸炎の症状に見舞われて、蒲田よしのクリニックを受診する方が増えています。症状は十人十色ですが、共通項として皆一様に「だるい」とおっしゃいます。そして多くの方が、マイヤーズカクテルを始めとしたビタミンの点滴を受け、大なり小なり元気になって帰られます。

ところで、いよいよリオデジャネイロ・オリンピックが始まりましたね。準備の遅れや治安の悪さ、政治の混乱などのため、開催そのものさえ危ぶまれていましたが、何とか開催にこぎつけました。選手や関係者はもとよりスポーツファンなど、心待ちにしていた方はたいへん多いものと思います。
オリンピック会場に行けない方は、私を含め、テレビなどで観戦することになります。アスリートの熱いプレーを観戦するのはもちろん楽しみですが、気になるのは「時差」です。南米のリオデジャネイロは日本からみて地球の裏側であるため、日本時間で深夜または早朝に試合が行われるケースが多くなります。
そのために、夜遅くや朝早く、或いは夜通しでテレビにクギ付けとなる方も多いのではないでしょうか。もちろん録画して後から見るという方法もありますが、結果を知ってから見るのと「ライブ」で見るのとでは、やはり臨場感や感動が違います。そのためひどい寝不足に陥り、夏バテを悪化させる方も多くなりそうな予感がしています。

さて前回のコラムで、夏バテや熱中症を予防する上で「汗」が重要な意味を持つ、というお話をしました。汗というのは夏場に盛んになる生体現象の一つですが、ややもすると不快な現象と受け止められがちです。すなわち「ベタベタして気持ち悪い」とか「汗臭い」などと、ネガティブなイメージが優勢となっています。
しかしながら、汗というものは体温を調節する上で決定的な役割を果たしており、また体調を維持する点に於いても、重要な要素です。すなわち汗をかく量が少ない、もしくは質の良くない汗をかく、という方は、体温調節が上手くいかなくなり、その影響で体調を崩しやすくなってしまうのです。

そもそも我々は何を目的に「汗」をかくのでしょうか。適度に汗をかいた直後に風が吹くと、我々は涼しく感じるものですが、その時は体温がわずかながら低下しています。すなわち我々は汗を、第一義的には「体を冷やす」ためにかいているのです。良質かつ十分な汗をかけないことは、体温調節機能の破綻に直結し得ます。
たとえて言うと、汗は「打ち水」と似たような効果を発揮します。ひと昔前には暑い日の昼下がり、玄関先や軒先などに水をパッとかける打ち水の光景がよく見られたものですが、これは水が蒸発する際に熱を奪う「気化熱」の原理を応用した、生活上の知恵と工夫です。打ち水をすると、確かに涼しく感じるものです。

そういえば、人間ほど汗をよくかく動物はいないのではないでしょうか。例えば犬などは、暑い時に舌を出してハーハーさせていますが、汗をダラダラかいている姿は見られません。同じ霊長類でもサルは、人間ほど汗をかいていません。汗は人間が進化とともに発達させてきた、いわば「人間らしい」機能といえるのです。
いかなる動物であっても、暑い環境では熱を放散することが必要不可欠です。そうしなければ、体が過剰な暑さで参ってしまうからです。熱を放散する方法には様々なものがありますが、その中で人間は「汗をかく」仕組みをことさらに進化させてきました。実際にエクリン腺などの汗腺は、人間が突出して発達しているとされています。

なぜ人間は、汗腺を特に発達させてきたのでしょうか。それは主として、人間がとりわけ「脳」を進化させてきたためです・・(続く)

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2016年8月 2日 火曜日

夏バテしていませんか?

こんにちは、火曜午前担当の伊藤陽子です。
毎日じめじめとした暑さが続いていますねsad
夏バテの方も多く見かけるようになりました。
夏バテとは、夏の暑さが原因の体の不調の事ですが、もちろん原因は人により様々です。
今回は私が気を付けていることを少しあげていきたいと思います。
最近はいろいろと気を付けているためか、体調がとても良いので今年の夏も元気に乗り越えられそうです。
ごく当たり前の注意ですが、参考にして頂ければと思います。

先ずは体温調節clover
冷房はなるべく使わず、使っても高めの温度かドライで外気との差がひどくならないように気を付けています。夜も最初の一時間と時間を区切り、一晩中つけっぱなしにならないようにしています。
体を冷やし過ぎないのも重要。冷たい飲み物はあまり飲まない方がかえって調子が良いです。私は普段から暖かいものを飲んだり、冷たくとも常温程度の飲み物としてます。
体を温めるラドンもお勧めです。汗をしっかりかいて自分で体温調節ができるとよいですね。

水分は飲み過ぎないclover
もちろん、脱水を予防するのは大切です。でも、大量の水分を一気に飲むと消化機能が低下したり、食欲も落ちたりとあまり良くないです。水分はこまめに摂っていくのが良いと思います。冷たいものはついがぶ飲みしがちです。少し暖かめの飲み物をゆっくり飲みようにしましょう。

ビタミン、ミネラルの補給は積極的にclover
夏は食事が偏りがちです。食事やサプリメントでビタミン、ミネラルの補給に努めましょう。
特にビタミンC、Bは夏バテ対策にとっても大切です。果物や肉等からしっかり取りましょう。食欲も落ちてしまった時は、サプリメントでもよいと思います。
即効性を期待するなら、ビタミンの点滴もお勧めです。
当院でも気候が暑くなり始めた頃より夏バテ予防でビタミン点滴を受けに来られる方が多くなりました。調子が悪くなりすぎる前に予防対策をすることはとても大切です。
夏バテに効果のある漢方薬もあります。人により対策は違いますので是非当院でご相談ください。

体調が悪化する前に、夏バテ対策をとって夏を思いっきり楽しみましょう!!

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