院長の健康まめ知識

2016年7月23日 土曜日

「冷え」が原因で熱中症に!?今こそ見直したい「汗」の力

院長の吉野です。こんにちは。蒸し暑い日が続いていますが、皆さま元気でお過ごしでしょうか。

参議院の選挙が終わったと思ったら、東京では今度は都知事選挙が始まりました。一たん静かになった街頭が、再び賑やかになっています。選挙の候補者はもちろん支援者、選挙を管理する職員の方々は、この暑さの中で本当に大変だと思います。
最も大変な自治体の一つが、多摩地区にある狛江市です。ここでは参議院選挙に先立って市長選挙がありました。そのため狛江市では、都知事選を含め「トリプル選挙」という事になりました。市の担当者がテレビのインタビューで、キャンプに行く予定を諦めた、と話していたのが印象的でした。

夏場に選挙が行われるのは珍しい事ではありませんが、これだけ続くのは少し異例です。選挙は候補者による街頭演説を始めとして、街角の練り歩きと握手作戦、戸別訪問、さらにはポスター貼りなど、暑い屋外での作業が多数あり、厳しい体力勝負です。暑さに弱い、或いは体力がないような候補者では、ライバル以前に暑さに負けてしまうことになります。
ただ実際には、夏バテや熱中症でリタイアした、あるいは救急車で運ばれた、という候補者は、あまり聞いたことがありません。選挙に打って出るような政治家というものは、やはり健康管理がしっかりしている、或いはタフな肉体の持ち主が多いのでしょうか。相手に勝つ前に、先ずは自分自身に勝つ、という心意気が必要なのでしょう。

さて前回は、梅雨明け前にもかかわらず蒸し暑い日が続き、熱中症患者や夏バテの方が増えていること、そして今年は高気圧の勢力が強く、例年にも増して暑く長い夏になりそうだ、とお話しました。
その後やや気候の状況が変化し、西日本では梅雨明けして暑い日が続いている一方で、関東など東日本では梅雨明けが遅れ、7月も下旬に入り若干涼しい天候となっています。これは太平洋高気圧が西日本に張り出しているのに比べ、関東地方などには北東からの涼しい風が吹いているためです。
いわゆる「東冷西暑」の気圧配置となっている訳ですが、太平洋上から北東の風が東日本に吹き続けた場合、昔から「ヤマセ」と呼ばれ恐れられてきました。これは東北から関東の太平洋側にかけて冷害をもたらす低温の気団ですが、近年の猛暑傾向に隠れて久しく姿を現しませんでした。

とはいえこのような時ならぬ涼しい天候も、そう長くは続かないようです。東日本でも冷夏となる予報はなく、西日本ほどではないものの、そこそこ暑い夏となるのは間違いない模様です。内陸部を中心に、けっこうな猛暑となることは覚悟しておいた方が良いでしょう。
一方で西日本は、すでに猛暑傾向が明らかです。沖縄・九州から近畿、東海にかけては連日30℃以上となっており、35℃以上の猛暑日も珍しくありません。熱中症や水の事故も多発しています。

ところで前回、夏バテや熱中症になりやすい人に共通するパターンの一つに「元々の体温が低い」という事がある、とお話しました。人間の正常な体温は36.5℃とされていますが、実は特に女性を中心に、36℃前後や35℃台という低体温の方が非常に増えています。中には34℃台という極端に低い方も珍しくありません。
また腋の下で測る一般的な体温は36.5℃前後と決して低くないものの、手足や下半身の自覚的な「冷え」に悩まされている方は少なくありません。このような方は多くの場合、上半身の体温は低くない一方で、手足や下半身などが冷えている、いわゆる「末端冷え」あるいは「下半身冷え」などと呼ばれています。

低体温や冷えがある人は一般に、慢性的な疲労や不眠、肩凝り、腰痛、生理不順や生理痛などに見舞われやすい傾向がありますが、それと伴に熱中症や夏バテにも罹りやすい、とされています。
すなわち日常的に体が冷えている人というのは、体温調整がスムーズにいかないために、にわかな高温環境では容易に熱中症にかかり、一方では長期にわたる暑さで体調を崩し、夏バテに陥りやすいのです。

そのように熱中症と夏バテとは、まさに表裏一体の関係となっているのですが、なぜ現代人は体が冷えてしまい、夏の暑さに弱くなってしまったのでしょうか。それは一つには「汗」を上手くかけなくなってしまった、ということが指摘されています。確かに我々は以前に比べ、汗をかく機会が少なくなっているのではないでしょうか。
汗というものは現代に於いて、ともすれば邪魔もの扱いされがちです。汗はベタベタした感触をもたらし、また特有の臭いがあります。とりわけ都市部に住む人間は、汗をかくことがあまりカッコ良い現象と感じていません。スポーツやサウナなどは別として、我々は出来るだけ汗をかかずに済むよう行動している、とさえ言えるでしょう。

ところが汗をかく意義というものを考えると、「汗をかけない」という事の危険性を感じずにはいられません。というのは、汗のもつ重要な機能の一つに、体の「冷却装置」である、という事が挙げられるからです・・(続く)

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2016年7月11日 月曜日

夏の高気圧は2枚重ね!夏バテ予防のカギは「適正な体温」

院長の吉野です。こんにちは。約2か月半ぶりのブログ投稿となります。たいへんお待たせ致しました。

それにしても暑くなりましたね。梅雨明け前だというのに、各地で35度前後まで気温が急上昇しています。熱中症で運ばれる人も連日、数百人のレベルで発生しています。
先週7日には東京でも37度台まで上がり、蒲田よしのクリニックに来院される方は噴き出る汗を拭いながら、「とっても暑い!」などと、季節外れの暑さに閉口しています。中には早くも夏バテ気味の方もおられ、マイヤーズカクテルなどのビタミン点滴を希望される方も増えています。
今年は梅雨の間でも気温が高めに推移しており、9月までの長期予報でも、西日本を中心に「暑い夏」という予報が出ています。また関東などでは雨不足の傾向が続いており、利根川水系のダムでは渇水の状態となっています。

ところで夏の長期予報というのは冬などに比べて難しいらしく、しばしば大外れします。例えば冷夏との予報が、一転して猛暑となったという事例は何回もあります。これは一つには、暑さの原因となる高気圧が主として洋上に存在すること、などによるとされています。
もっとも今年の場合は、暑さをもたらす高気圧が「二枚重ね」となっており、少なくとも冷夏となる芽は殆んどなさそうです。すなわち毎年必ず出現する太平洋高気圧とは別に、何年かに1回ほど日本上空に現れる「チベット高気圧」が、今年は既に太平洋高気圧の上空に乗り上げてきており、暑さに拍車をかけている、というものです。

今年は台風の発生が低調である、という点でも異例です。ここに来てようやく台風第1号が発生し沖縄の先島諸島などに襲来しましたが、例年に比べて第1号の発生はかなり遅れた模様です。一つの説明としては、ラニーニャ現象の影響などにより、フィリピン近海などに下降気流が発生し、台風の誕生が抑えられた、というものがあります。
但し台風の発生が遅れているからといって、その年の台風の発生数や日本への上陸数が少ないか、というと必ずしもそうではありません。過去の例をみると、全体の発生数は少なくなる傾向はあるものの、上陸数はかえって多くなる場合もあります。台風への備えは同様に必要であり、油断禁物です。

いずれにせよ今年の夏は、相当の猛暑になることを覚悟しておいた方が良さそうです。熱中症の発生は早いペースで伸びてきており、統計上は不明ながら、いわゆる夏バテ的な体調不良の発生数もかなり多くなってきているようです。
しかも近年の傾向として、真夏の暑い期間がたいへん長くなってきている、ということが挙げられます。7・8月が暑いのは当然として、9月いっぱい、或いは10月に入ってからも、暑い日が延々と続くことが少なくないのです。9月はもはや初秋ではなく、夏の延長ではないか、と感じるくらいです。
このように近年の夏は明らかに「長く、暑く」なってきていますが、その原因としては地球温暖化やヒートアイランド現象などが指摘されています。また熱中症などが増えているのはそれだけでなく、人間の側が暑さに弱くなっている、という事情もあると言われています。

さてそのように「長く暑い」厳しい夏を、少しでも快適、健康的に過ごすための、有効な工夫はないものでしょうか。すなわち熱中症を予防し、夏バテにならないのはもちろん、猛暑の中でも元気に明るく健康的に過ごせる、そんな状態を目指そうというのです。
よくある誤解として、暑さを避けるのが無難である、というものがあります。暑い環境に身を置かなければ熱中症にも夏バテにもならない、ということですが、そんな虫のいい話はありません。モンスーン気候の日本に住んでいる限り蒸し暑い夏は避けられないのが現実です。そのような環境に暮らしていても、健康的に夏を過ごすことは充分に可能です。

実は熱中症や夏バテになりやすい人というのは、幾つかパターンがあります。一つには「元々の体温が低い」ということが挙げられます。言い換えると、適正な体温を保つことがたいへん重要なのです・・(続く)

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2016年7月 5日 火曜日

体が冷えていませんか?

こんにちは、火曜日午前担当の伊藤陽子ですclover
今日は少し暑さが落ち着きましたが、週末から急に暑くなり、バテ気味の方も多いのではないでしょうか?

今日は、冷えについてお話したいと思います。
こんな暑い時期に冷え?と、思われるかもしれませんが、
冷房を使うと、意外と体は冷えていることが多いんです。

私自身も一年中冷えに悩まされてきました。
冬場は厚い靴下が手放せなかったり、夏も暑い割には体の芯は冷えていて、冷房がとっても苦手でした。
主人は暑がりなので、この時期我が家では、冷房の温度や使うかどうかの戦いが良く巻き起こります。

西洋医学的にはよく、血行の善し悪しととらえがちで、動脈の狭窄等なければ問題ないですで終わってしまうのですが、やはり冷えるものは冷えるのです。

漢方医学を取り入れてからは、冷えについて対応しやすくなりました。
冷えにはいろいろタイプがあります。

① 体の虚弱なタイプで体の代謝が落ちて、上手く体を温められないような状態。治療としては体を温める生姜や附子など入った薬を使うことが多いです。

② 更年期などによくみられる冷えのぼせタイプ。気の巡りも治療していくとよいです。

③ 手足の末梢が冷えるタイプ。血のめぐりが滞っていることが原因の事もあり血の巡りを良くする治療が効果あります。

④ むくみをともなうタイプ。むくみの治療をまず行なうことで冷えにくくなります。

私の場合は③と④が混ざり、浮腫を摂る漢方薬と血の巡りを良くする漢方薬で最近は冷えづらくなりました。また、ラドンはどのタイプでも効きやすいのでこの時期にもラドンで体を温めています。
冷えがある方にはかなりお勧めですよ。

冷えが良くなり、今年の我が家のクーラー戦争は少し、落ち着きそうですhappy01
でも、クーラーでの体の冷やし過ぎは良くありません。
体調に気をつけて夏場を乗り切りましょうねclover

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