院長の健康まめ知識

2015年12月26日 土曜日

刮目すべき「即効性」・・長引く風邪をビタミン点滴が一蹴!

院長の吉野です。こんにちは。
今週の22日(火)には冬至を迎えました。冬至というのは昼が最も短くなる日ですが、言い換えると、これからは日一日と昼が長くなるということでもあります。またこれから1月にかけ、1年で最も寒い時期を迎える節目の時です。この冬至にまつわり昔から各地で様々な風習が伝えられてきました。現代に暮らす我々にも馴染みの風習の一つが「ゆず湯」であり、また「カボチャを食べる」ことではないでしょうか。

22日に私は珍しく朝風呂に入りました。時間に余裕があったので、朝から営業している風呂屋へ久々に行ったところ、幾つかある浴槽のうちの一つが「ゆず湯」でした。多数の黄色い柚子が、湯面にプカプカ浮いている風景を見ているだけで、ほのぼのとするものです。ゆず湯は他の浴槽と比べて若干ぬる目の温度設定だったにも関わらず、本当に体が温まりました。柚子には体を温め、風邪を予防する効果があるとされています。
一方のカボチャは本来、夏から秋が旬とされる食べ物ですが、保存が利いて冬でも食べられること、ビタミンなど栄養が豊富なこと、体を温めることなどから、明治時代以降になり、冬至にカボチャを食べると健康になる、寒さに強くなるなどと言われ、冬季にも進んで食されるようになりました。確かに甘くてホクホクしたカボチャを食べると、寒さに負けないパワーがついたような気がしてきます。

ところで冬至の頃というのは、朝の日の出が1年で最も遅く、反対に夕方の日の入りが一年で最も早い時期となっています。その結果として昼の時間が最も短いのは冬至、というように定義づけられていますが、それならば朝の日の出が最も遅いのは冬至の日で、夕方の日の入りが最も早いのも冬至の日かというと、実はそうではありません。日の出が最も遅い時期と日の入りが最も早い時期との間には、かなりの開きがあるのです。
理科年表などの暦統計によると、日の出が最も遅いのは冬至のおよそ半月後、反対に日の入りが最も早いのは冬至のおよそ半月前とされています。具体的には、前者は1月7日前後、後者は12月7日前後に相当します。すなわち冬至の頃というのは、夕方の日が既に少しずつ伸び始めている一方で、夜明けは今後もう少し遅くなっていくのです。その総和としての昼の長さが最も短いのが、暦の上での「冬至」というわけです。

さて冬至の日、ゆず湯に入ったと前述しましたが、実は20日頃から私は久々に少し風邪気味でした。風邪といっても喉の痛みや鼻水が中心で、熱も咳もない、ごく軽い風邪症状です。それでもまさに今、風邪に関するコラムを書いている最中に風邪をひくなど恥ずかしい限りですが、何百人と風邪の診察をしたのでやむを得ない、などと言い訳をしています。そういえば今年に入って初めての、1年何か月ぶりかの風邪です。
以前から風邪をひいたときに私が試みているのは、葛根湯など症状に合わせた漢方薬、ノニジュース、乳酸菌パウダー等を内服し、季節の果物をたくさん食べ、ラドンガスを吸入し、時間があればラドン温浴をすることです。今回も翌21日にかけてこれらの取り組みをした結果、症状の悪化を抑えて早くも22日には症状はほぼ沈静化しました。とはいえ22日の時点で倦怠感と食欲不振が残ったため、久々に点滴を受けました。

これは蒲田よしのクリニックで人気を集める点滴の一つ「スーパーマイヤーズカクテル」です。ビタミンB群をバランスよく配合し抗酸化物質を強化した強力な点滴ですが、これを受けた3時間後には早くも明らかな結果が出ました。倦怠感がすっかり消失し、食欲も完全に戻ったのです。体調は120%回復したといってよいでしょう。つまり風邪をひく以前よりもむしろ体調が良くなったのです。翌朝の目覚めも上々でした。
この体験から、点滴の即効性、効能というものを改めて実感した次第です。蒲田よしのクリニックには連日のように、疲労や風邪症状、その他いろいろな体調不良の方が点滴を受けに来られますが、多くの方が求めるのは「即効性」です。すなわち疲労感や風邪症状、アレルギー症状、肩凝りや頭痛、めまい等の様々な症状が多くの場合、きわめて速やかに軽減または消失します。人によっては分単位で効果の現れることもあります。

このように点滴は即効性が特徴の一つであり、人によっては「へたな薬より、点滴の方が遥かに効く」などと絶賛しますが、風邪の場合も含め、なぜそれほど急速に効果を発揮するのでしょうか。それは一つには、各種ビタミンなど点滴に含まれる一揃えの栄養素が血管内に入り、血流に乗って全身各所へ送られると、細胞一つ一つや各組織、各内臓が、俄かに活動を活発にさせるためです。代謝のレベルがグンと上がるのです。
風邪をよくひく、風邪が治りにくい方、或いは慢性的な疲労の溜まっている方に共通している特徴として、代謝レベルが低下していることが挙げられます。それに伴い解毒力や抗酸化力、免疫力などが軒並み低下しています。そのために疲労物質や酸化物質が溜まりやすく、ウイルス感染にも弱くなり、また粘膜も脆弱となります。それらが複合要因となり、風邪が治らない、何回も風邪をひく、だるさが続く結果となるのです。

このように代謝力や解毒力、免疫力の低下している遷延性の風邪の方、慢性疲労の方に対し、マイヤーズカクテルをはじめとした点滴を行なうと、血流が改善し、細胞膜の透過性が向上して、酸素や栄養素の細胞内への取り込みが飛躍的に改善すると同時に、老廃物や酸化物質の細胞外への排出も促されます。そのような作用が連動して発生し、結果的に代謝や解毒、免疫反応が促進され、風邪の治りが一気に進むのです。
そのような実績から、蒲田よしのクリニックでは風邪の方に対し、薬の処方と並行してビタミンの点滴をお勧めしています。薬というものは前述のように風邪の症状を抑えるに過ぎませんので、マイヤーズカクテルなどの点滴で治癒過程を促進させ、症状に合わせた薬を最低限用いる、という基本スタンスです。もちろん点滴を実際に施行するかどうかは、患者さん本人のご希望を最大限尊重しています。

とはいえ風邪は初めからひかないに越したことはありません。すなわち「予防」が何より大切です。それならば風邪の予防には、どのような工夫があるのでしょうか。それには様々な考え方や方法がありますが、重要な切り口の一つはやはり「栄養」です・・(続く)

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2015年12月22日 火曜日

風邪のひき始めに・・・漢方薬

こんにちは、火曜日午前担当の伊藤陽子です。
今年は暖冬といわれていますが、日により寒暖差が激しいせいか風邪など体調を崩す方が多いようです。
私は仕事柄、風邪をひいている方と接することが多いため、以前からマスクや手洗い等の予防に気を付けていますが、それでも疲労がたまっていると喉が痛くなり、少し寒気も出てきて、
『このままでは風邪をひいてしまうかも。。。』なんてこともよくあります。
体を温める食事やラドンなどはもちろん良いのですが、自宅でとりあえず翌朝までに何とかこの風邪を少しでもよくしたいなんて考えるとき、漢方薬がおすすめです。
軽い症状であれば、翌朝にはすっきりして風邪を悪化させずに過ごせます。
風邪の漢方薬は、有名な葛根湯をはじめいろいろ種類があり、症状や体力等に応じて使い分けることができます。
また、体を温める作用をもつ薬が西洋薬にはないため、西洋薬でうまく取れない症状にも対応することができます。
今回は風邪の初期でのお話をしましたが、少し長引いてしまった風邪にも対応する漢方薬もありますのでご相談ください。


以前はなんだかよくわからないから漢方薬は嫌いだと、全く内服しなかった主人も最近はもっぱら風邪の時には漢方薬。我が家では子供も含め家族全員でいざという時に内服していますsnow

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2015年12月19日 土曜日

不用意な解熱剤で低体温→免疫力低下で風邪むしろ長引く!?

院長の吉野です。こんにちは。
最近の電車広告は一昔前と比べ、だんだん様変わりしてきました。昔ながらの中吊り広告や吊り革広告、ドア横広告などと並んで、デジタルサイネージという映像を流す新式の広告が急速に普及してきました。満員電車の中では時として新聞などを広げることが難しくなるので、近くに映像の広告がある場合には、つい見入ってしまいます。企業の広告以外に時々ニュースや天気予報なども流しているので、けっこう役に立ちます。
何日か前の朝、出勤途中の電車内で映像画面をぼんやりと眺めていたら、次のようなニュースが目に飛び込んできました。「うつ病患者が急増。15年で2・5倍に・・」といった内容のニュースです。音声はありませんし、乗り換えのためじっくりとは見ませんでしたので、ニュースの内容を正確には覚えていません。しかしこの「15年で2・5倍」という数字だけは、しっかり覚えています。

うつ病患者数が増えているのは統計上も明らかですし、日常診療や産業医業務などを通して、その現状を肌で感じています。しかし15年で2.5倍というのはいくら何でも大袈裟ではないか、と後から考え込みました。2.5倍といえばまさに爆発的な急増ですので、せいぜい1.5倍くらいかな、と思いました。そこで厚労省などの統計資料をネットで調べてみたところ、この急増ぶりは概ね間違いでないことが分かりました。
厚労省の調査によると、平成11年に医療機関を受診したうつ病患者が44万1千人だったのが、平成20年で104万1千人と2倍以上に増加しました。平成23年には95万8千人と減少したものの、最新の統計では再び100万人を大きく上回っており、この15年で2.5倍近くまで急増したのはほぼ間違いない模様です。それにしても、うつ病の爆発的な急増ぶりに改めて驚かされた次第です。

折しも厚労省が主導する形で「ストレスチェック・テスト」の来年度からの義務化が決定し、従業員数50人以上の企業は社員にストレス・チェックを受けさせることが求められます。急増するうつ病の原因の一つは職場のストレスである、との見解から導入が決まった訳で、意識の高い企業は次々とストレス・チェックの導入を決めています。私にも複数の企業から、ストレス・チェック導入に関する問い合わせが入りました。
こうしたいわば「メンタル版の職場健診」によって、職場に起因するうつ病を本当に減らせるかどうか疑問視する声が早くも上がっております。特に中小企業では、事務作業が煩雑であることも加わり、導入を見送る企業が少なくないといわれています。とはいえ職場に於けるメンタル不調の問題は喫緊の課題であり、決して先延ばしは許されません。この問題に関しては、日を改めて詳細にお話したいと考えております。

さて例年になく暖かい日が続いていましたが、10日(木)あたりから急に寒くなってきました。九州でも氷点下となった所があり、列島は一気に冷え込んでいます。暖かい日が続いた後の急な寒気は、反動のせいで本当に体に堪えるものです。今年は強力なエルニーニョ現象の影響で暖冬傾向となっており、その傾向は今後も当面続くと予想されていますが、必ずしも暖かく穏やかな冬ではない、ということを肌で実感しています。
実際に、この寒さで風邪をひいた方、体調を崩した方が蒲田よしのクリニックへ何人も来院されました。この温度差で免疫力が低下し、喉などの粘膜が刺激されるため、風邪をひきやすく、また長引きやすくなるのです。一方で胃腸炎も流行り始めており、腹痛や下痢、吐き気などを訴える方も増え始めています。また手足の冷えや倦怠感、肩凝りや頭痛、腰痛などの慢性的な症状を訴える方も後を絶ちません。

前回のコラムでは風邪薬を飲むことにより、かえって風邪が長引いてしまうことがあるとお話しました。風邪を治すために風邪薬を飲んでいるのに、むしろ治りにくくなることが現実には少なくないのですが、それはどのような事情によるのでしょうか。それは一つには、風邪薬が風邪の根本的な「治療薬」ではなく、単なる「対症療法」に過ぎない、という現実があるためです。
例えば一般的な風邪薬には「鎮痛解熱」成分が含まれています。読んで字のごとく、熱を下げて痛みを和らげる効果があります。38度もある熱が下がって頭痛や喉の痛みがおさまると、本当に楽に感じるものです。ところがそれは、発熱や痛みという風邪にまつわる症状を一時的に緩和しているに過ぎず、風邪そのものの治りを早めている訳では決してありません。風邪を治すのはあくまで自身の「自然治癒力」なのです。

鎮痛解熱剤により熱が下がると、その自然治癒力にどのような影響が及ぶのでしょうか。例えば40度の高熱にうなされている方が鎮痛解熱剤を飲んだ場合、熱が下がると汗びっしょりとなり、体がすっかり楽になるでしょう。このような高熱に対して解熱剤を適切に用いることは、あながち悪いことではありません。高熱による体の消耗を防ぎ、自然治癒力の維持に寄与する面もあるのです。
これに対して37度台という微熱の方が鎮痛解熱剤を飲んだ場合、事はそう簡単ではありません。鎮痛解熱剤は強力な体温低下作用があるため、微熱程度の方の場合、体温を必要以上に下げてしまいがちです。そのために時として35度台という、風邪にしては異常に低い体温となります。実際に風邪が治らないという方には35度台という低体温が少なくありませんが、多くの場合、鎮痛解熱剤入りの風邪薬を飲んでいます。

低体温で免疫力が低下する、ウイルス感染症に弱くなる、というのは今や免疫学の常識となっています。鎮痛解熱剤を安易に用いることは、わざわざ免疫力を低下させ、風邪を治りにくくしている側面があるといえます。実際の臨床に於いても、高熱の出る風邪は意外と早く治り、熱の出ない鼻風邪は長引きやすい、という傾向さえ認められます。
それでは風邪を早く治すために、我々は一体どうすればよいのでしょうか・・(不詳)

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2015年12月14日 月曜日

薬を飲んでも風邪が治らない・・「風邪薬」の本質&限界とは

院長の吉野です。こんにちは。
今年の冬は、いよいよ暖冬の傾向がはっきりしてきました。先週の金曜日(11日)は東日本および西日本で季節外れの高温となり、また所によっては12月としての記録的な風雨に見舞われました。東京や大阪など各地で20度を上回る陽気となり、三重県などでは何と25度以上の「夏日」となりました。
暖冬の影響は経済にも現れているようです。例年ならばボーナス商戦にも乗って、冬物のコートやブーツが売れる頃なのですが、今年は今のところ売れ行きが悪いそうです。スキー場も全般に雪不足に見舞われており、今シーズンのオープンが遅れているスキー場が少なくありません。またスキー板の売れ行きも振わないそうです。
もっとも暖冬といっても暖かい日ばかりは続きません。暖冬の特徴の一つとして、天候や気温の変動が激しい、ということが挙げられます。前回ご説明したように、暖冬の年は気圧配置が不安定なため天候が変わりやすく、地域によっては雨や雪がむしろ多くなることがあります。また暖気の後に強い寒気がやってくると、一気に気温が下がります。暖かさの後の厳しい寒さは、いっそう体に堪えるものです。

さて暖冬であろうとなかろうと、冬には毎年のように風邪やインフルエンザが大流行します。今年も地域により差はありますが、流行が拡がりつつあるようです。実際に蒲田よしのクリニックでは、発熱や頭痛、咳、鼻水、のどの痛みなど風邪症状を訴えて来院される方が増えてきています。蒲田あたりでインフルエンザの大流行は未だみられませんが、各種の風邪はかなりの程度、蔓延しています。
当院に来られる風邪の患者には、ある特徴があります。普段は健康で、にわかに風邪をひいた方も来られるのですが、意外と多いのは、風邪が長引いて治らない、薬を飲んだが効かない、治ったと思ったらブリ返した、そもそも薬など飲まずに治したい、という要望をお持ちの方々です。すなわち他の医療機関で治療したものの治りが悪い、或いは薬物中心の医療は受けたくない、という志向の方々が少なくないのです。

蒲田よしのクリニックでは、そのような患者さんに対して薬に依存した治療は決して行ないません。場合によっては内服している全ての薬を中止させることさえあります。薬を使うとしたら最低限の漢方薬を中心にした処方として、「免疫力」を向上させるような治療法に取り組みます。具体的には体温および代謝を高め、解毒を促進し、細胞の新陳代謝を活発にさせるような治療法です。
風邪を早く治したいという患者さんの多くが取り組むのが、ビタミンのたっぷり入った点滴です。例えば気軽に受けられる「スーパーニンニク注射」や、風邪の治りを早めてダルさを解消する「マイヤーズカクテル」などが評判です。点滴を受けた方の多くが「だるさがすっかり取れた」と喜び、また実際に多くの場合、風邪の治りも早まります。多量のビタミンB群およびビタミンCが、免疫力を一気に向上させるためです。
また当院に於ける定番の治療法である「ラドン温浴(ホルミシス療法)」は、即効性こそ点滴に譲るものの、免疫力および解毒力を飛躍的に向上させるため、そもそも風邪をひかない体に変化していきます。実際にラドン温浴に定期的に取り組んでいる方々は、殆んど風邪というものをひきません。風邪に限らず様々な疾患や体調不良が回復に向かうため、薬を飲む量も剥がれ落ちるように減っていきます。

さてそのように、風邪がなかなか治らないとか、風邪薬が効かないという現象は、なぜ発生するのでしょうか。言い換えると風邪とは、また風邪薬とは一体何なのでしょうか。風邪はウイルス感染症の一つですが、稀には重症化して命に関わることがあるものの、ほとんどの場合は「自然治癒」します。現に野生動物や原始人類に於いては、風邪をひいても薬など飲まず、多くは自然に治ってしまうものです。
風邪をひくと多くの場合、37~39度くらいの熱が出ます。時には40度以上も出て、うなされることもあります。そこで風邪薬を飲むと、熱が下がって体がとても楽になるものです。それをみて「風邪が治った!」などと、薬のおかげで風邪がよくなった、あるいは治った、と考えてしまいがちです。それでは、薬を飲んで熱が下がることは、風邪が治ったことを意味するのでしょうか。

残念ながら現実には、熱が下がっても風邪が治った訳ではありません。実際に熱が下がった後も、今度は咳や鼻水など他の症状に悩まされながら、風邪が長引いている方が少なくありません。すなわち風邪薬というものは、風邪を治している訳では決してなく、風邪の「症状」を緩和しているに過ぎないのです。
一般的な風邪薬に含まれる成分のうち、例えば鎮痛解熱剤は熱を下げて頭痛などの痛みを和らげ、鎮咳剤は咳を抑制し、抗ヒスタミン剤は鼻水や鼻づまりを緩和します。風邪薬というのは、これら風邪にまつわる諸症状を緩和する成分を配合した薬なのです。そのため風邪薬を飲むと確かに熱が下がり、頭痛が和らぎ、咳が軽減するため、風邪が薬の効能によって改善した、と感じてしまいます。

ところが日常の診療では、風邪薬によって熱が下がった影響で、風邪がかえって長引いてしまう、という現象が頻繁に起きています。実際に、風邪が長引いている、風邪をぶり返す、ということで来院した方から話を聞くと、ほぼ例外なく解熱剤入りの風邪薬を飲んでいることが分かります。
それではどのような理由によって、風邪薬のために風邪が長引いてしまう、などということが起きるのでしょうか・・(続く)

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2015年12月 5日 土曜日

今年は暖冬・・でも雪多い?蒲田よしのクリニックのオリジナル「寒さ対策」公開します!


皆さんお久しぶりです。お待たせいたしました。これで約2か月ぶりの投稿となります。
いよいよ寒くなってきましたね。つい先日まで関東地方などでは例年より暖かい日が続いていましたが、先週あたりからは一転して本格的な寒さとなっており、北海道など北日本では早くも季節外れの大雪に見舞われました。
この冬は「暖冬気味になる」との長期予報が出ており、実際に11月の上~中旬は9~10月並みの暖かい日が目立ちました。これに関しては、今年に入ってから現れている「エルニーニョ現象」の影響が取り沙汰されています。

エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖の東太平洋に於いて海水温が平年よりも上昇する現象であり、世界的に異常気象を招きやすいとされています。日本を含む東アジアでは一般に、冷夏や暖冬となる傾向があります。特に今年に入ってからのエルニーニョ現象は、近年まれにみる強力なエルニーニョ現象だそうです。
もし長期予報通り暖冬傾向になるとすれば、本当に暖かく過ごしやすい冬となってくれるのでしょうか。ところが現実には、必ずしもそうは問屋が卸さないようです。
例えば関東地方に於いて、例年の冬は風が強いものの晴天が多く、雪はあまり降りません。こういった「少雨・少雪傾向」は、西高東低の冬型の気圧配置が安定している場合に顕著となります。これは日本海から吹き付ける湿った北西の季節風が、山越えにより「からっ風」に変化するのが主な要因です。

これに対して暖冬の年には気圧配置が不安定となり、からっ風が安定して吹きません。逆にいわゆる「南岸低気圧」が頻繁に伊豆諸島付近を通過し、湿った風が関東平野に吹き付けるため、少なからぬ降雨や降雪をもたらすのです。
従って暖冬であれば、確かに平均気温は多少高いかもしれませんが、晴れの日が少なく降雪量が多いため、結果的に「雪が多くて寒い冬」という印象をもたらすこともあり得るのです。いずれにせよ、暖かく快適な冬というのは、あまり期待しないほうが良さそうです。

さて本当に暖冬となるかどうかはともかく、本格的な冬を迎え、寒さ対策が必要となってきたことは確かです。寒さの苦手な方々は「寒い、寒い!」といって、体を温めるための様々な工夫に余念がありません。寒さの到来とともに風邪も流行ってきました。一部ではインフルエンザも流行が始まっています。
冬の寒さにより引き起こされる病気や体調不良、健康上のトラブルは、実に多岐に及びます。一番恐ろしいのが脳梗塞や心筋梗塞などの心血管系の急病でしょう。脳梗塞は脳の動脈が閉塞を起こし、半身麻痺や言語障害などの神経症状を招く病気、一方の心筋梗塞は心臓に分布する冠動脈が閉塞し、心不全や不整脈、心原性ショックを招く病気で、いずれも生命を危機にさらし、寝たきりに陥る危険性も伴います。
これら血管性の病気は一年中いつでも起こり得ますが、とりわけ冬に発生率、死亡率ともに高くなります。これは寒冷刺激によって血管が収縮し、血流が悪くなること、冬場の日照不足などが原因とされています。また冬場は高カロリーの食事になりがちなこと、運動不足になりやすいこと等も関係しているようです。

一方で風邪やインフルエンザは周知のごとく、冬場に本格的な流行を迎えます。インフルエンザ蔓延のため休校や学級閉鎖の措置が取られるのは多くの場合、真冬から春先にかけての季節です。ノロウイルス等による胃腸炎も冬場がピークです。寒さのために免疫力が低下すること、室内で過ごすことが多く、家庭内の感染が多いことなどが関与しています。
最近の調査で、うつ病などのメンタル不調も冬場に増加することが知られてきました。雪国や北欧などでは以前から「冬季うつ病」といって、冬にうつ病が多いことが知られていましたが、研究の結果、統計的にもはっきりしてきました。日照不足でビタミンDが不足し、脳細胞が不安定になること、寒さや栄養バランスの乱れなどが関係しているといわれています。
そのほか肌のトラブルや肩凝り、腰痛、膝の痛みなど各種疼痛、肥満、糖尿病、高血圧など、様々な病気や体調不良が、冬場に悪化することが知られています。

それでは冬場特有の疾患や体調不良を、少しでも未然に防ぐ方法はないものでしょうか。それには様々な取り組みがありますが、基本的には体の代謝と体温を向上させ、冷えから体を守る事に尽きます。また栄養バランスを整え、解毒力を高く維持することも大切です。
蒲田よしのクリニックには連日、ラドン浴(ホルミシス療法)やプラセンタ注射、マイヤーズカクテルなど各種ビタミン点滴、栄養療法などを受けに来られる方が多数おります。これらの治療法は確かに冷えや風邪、様々な体調不良に対し、総じて有効なのですが、治療と並んで私が患者さんにアドバイスしていることは、食事や入浴、睡眠、運動などといった日常生活の工夫、家庭環境の整備、それに気持ちの持ち方です。結果的に通院治療している方々は、概して寒さや冷えに俄然、強くなりますし、あまり風邪もひかなくなります。

これから何回かにわたり、寒さに伴う疾患や体調不良、風邪やインフルエンザへの対策などに関し、日常的な工夫や有効な治療法について解説していきたいと思います。

院長 吉野より

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