院長の健康まめ知識

2016年2月22日 月曜日

「ヘルシー」な植物油がインフル招く!?油断禁物の油選び

院長の吉野です。こんにちは。
徐々にではありますが、日が長くなってきました。東京あたりでも12月中頃には、夕方の5時前には真っ暗になっていたのが、最近では6時近くまで明るくなってきました。国立天文台のホームページによると、12月10日前後に東京地方の日没時刻が最も早い16時28分でしたが、本日22日には17時29分と、1時間ほど日没が遅くなりました。
一方で朝も、明るくなるのが少しずつ早くなってきました。正月過ぎには6時半過ぎにようやく明るくなりましたが、最近では6時過ぎから明るくなります。やはり国立天文台によると、1月5日頃に日の出時刻が最も遅い6時51分でしたが、22日には6時21分と、30分ほど日の出が早くなりました。
この統計をみると、夕方は1時間も日が長くなったのに、朝は30分しか長くなっていないことに気付きます。私も最初は不思議に感じたものですが、確かに夕方の日の伸びに比べ、朝の日の出の早まりは鈍い気がします。調べてみると、日没が最も早い時期が12月10日前後であるのに対し、日の出が最も遅い時期が1月5日前後であり、1か月近い乖離があることにより、そのような差が生じているようです。

日の出が早くなってきたことに合わせ、最近サボりがちだった「朝のウォーキング」を本格的に再開しました。私はここ2~3年ほど6時前後には起床しており、7時過ぎには家を出て、平均して1時間前後は歩きます。以前からスポーツクラブ通いを続けていましたが、ここ数年は夕方や休日などの時間的な余裕がなく、あまり通っていません。その代わり、比較的余裕のある朝にウォーキングして、メタボを予防しています。
ただ冬の間は上述のように日の出が遅く、また寒さが厳しいため、さすがに早起きの私も朝寝坊が目立ちました。その結果ウォーキングも控えめに20~30分程度が関の山です。最近ようやく明るくなるのが早くなるにつれ、起床も元通り早くなりました。日の光は春そのもので、まさしく「光の春」といえますが、早朝の風はやはり冷たいものです。日によっては重装備でウォーキングに繰り出しています。
それにしても朝の街を歩くのは、やはり気分が良いものですね。歩く間は特に考え事などしませんが、不思議といろんなアイデアが頭に浮かんだりします。刻々と変わる風景に刺激を受け、また足から伝わる振動が脳に響き、思考が活性化するようです。例えば、このブログのネタも、ウォーキングしている間に思いついたものが少なくありません。また点滴などのメニューに関しても、ヒントが心に浮かぶことがあります。

さてインフルエンザがいよいよ流行のピークとなってきました。地域による流行の濃淡はありますが、高熱を出してインフルエンザと診断される方が急増しています。蒲田よしのクリニックに於いても、インフルエンザ迅速検査で「A型陽性」などと診断される方が続出しています。この検査はクリニックの診察室内で、ほんの数分待てば結果が判明するため、とても便利です。
前回までのブログで、風邪を予防するための日常的な工夫として、体の「酸化」を抑制することが重要である、とお話しました。またその一環として、食事中に含まれる各種添加物や悪い油など有害なものを可能な限り避けることが大切である、と説明しました。毎日のように口にしている食べ物が原料となって体や脳の組織が形成されていることから、日々の食事に細心の注意を払うのは当然のことです。

それでは風邪を含む感染症にかかりやすくなる「悪い油」とは、いったい何者でしょうか。一般に油は「体に悪い」という通念がありますが、決してそうではありません。油そのものには様々な役割があり、体にとって欠かせない栄養素です。しかしながら油の種類や製造方法、使用方法、さらには鮮度などにより、その品質や体への影響に関して、雲泥の差が生じてしまうのです。
油は大きく分けて「動物油」と「植物油」とがあり、植物油の方がヘルシーという印象がありますが、必ずしもそうとばかりは言えません。動物油は摂り過ぎるとコレステロールが上がるという問題がありますが、同じ動物である人間にとって利用効率が高く、化学的に安定した油であることは、意外と知られていません。過量にさえならなければ、動物性油脂はむしろ是非とも摂取したい油といえるのです。

これに対して植物油は、総じて「酸化しやすい」油である点に着目しなければなりません。極端な例ですが、サラダ油を日の当たる場所に放置していると、徐々に色が濃くなり悪臭を放ちます。いかにも体に悪そうな油に変わり果てますが、これは油が酸化した証拠です。古くなった油は論外ですが、例えば揚げ物用に何回か油を加熱すると、油は確実に酸化します。揚げ物は実は、あまり体に良くない料理法なのです。
油の種類によっても体への影響が大きく異なります。必須脂肪酸の種類によって大きく「オメガ3系」と「オメガ6系」に分類されますが、世の中に出回っている植物油の大部分、すなわち大豆油、コーン油、菜種油、米油など多くの物はオメガ6系です。一方でオメガ3系は数少なく、アマニ油とエゴマ油、魚油しかありません。魚をたくさん食べる人を除いて、我々はオメガ6系に偏った油の摂取をしているのが現状です。
オメガ6系の油の過剰な摂取は、様々な弊害を招くことが知られています。動脈硬化を促進するほか免疫力を低下させるため、風邪などウイルス感染症に弱くなり、またアレルギーを増悪させます。さらにはガンの発症の遠因ともみなされています。一見ヘルシーに見える植物油ですが、その鮮度や調理法、油種の比率によっては、かなり健康に悪影響を及ぼすことがあり得るのです。

ところが世の中には更に悪質な油が出回っています。「トランス脂肪酸」です・・(続く)

投稿者 蒲田よしのクリニック

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