院長の健康まめ知識

2015年1月17日 土曜日

自然免疫&解毒酵素は働き者・・風邪インフルも水際で撃退!

(続き)・・この文章を書き始めた15日、東京は久々の雨降りでした。雨というものは概してうっとうしい現象ですが、関東地方ではしばらくカラカラ天気が続いたため、むしろ「恵みの雨」という感じもしました。特に私は長らく雪国の山形に住んでいたため、冬に晴れ続きというのは未だにシックリきません。
天気予報では当初、16日にかけて雪になる可能性がある、と報じられました。冬ですので雪が降るのは当たり前、と私は感じるのですが、東京生まれの方々にとって雪降りは一大事です。結果的に今回は降りませんでしたが、数センチも雪が積もると電車は止まる、高速道路は通行止め、転倒者が続出、などと上を下への大騒ぎです。

関東地方に雪を降らせる犯人は俗に「南岸低気圧」と言われる移動性低気圧です。一般的に冬に特有の「西高東低」の気圧配置に於いて、関東地方では山越えの乾いた季節風が吹き、非常に乾燥した気候となります。ところが春先の頃に太平洋側を低気圧が東進すると、風向きが変わり関東地方に時ならぬ大雪を降らせることがあるのです。
但し太平洋側を低気圧が東進することは少なくありませんが、その度に必ず雪が降る訳ではありません。低気圧が通るコースによって雪になることもあれば、雨になることもあり、また降水がない場合もあります。統計的には、八丈島付近を通過した場合に雪が降りやすいとされており、昨年2月の2週連続の大雪の時もそのパターンでした。

さて前回は、風邪やインフルエンザを予防する、あるいは早期に治癒に導く「免疫システム」に関してお話しました。ウイルスというものは体内への侵入を防御し切れるものでは決してなく、自分の体内で風邪やインフルエンザの発症を未然に防ぐ、あるいは軽症に留めるための仕組みがどうしても必要です。そのために欠かせないのが、人体に備わった各種の免疫システムなのです。
その免疫には大きく分けて「獲得免疫」と「自然免疫」の2つの仕組みがあります。獲得免疫はリンパ球や免疫グロブリンなどが関与していますが、侵入したウイルスなど外敵の情報を記憶して、次に外敵が侵入した際に迅速に反応し排除します。人類を含む脊椎動物が獲得した高度な免疫システムですが、免疫グロブリンが産生されるのに5~7日ほどかかるため、初回のウイルス侵入に対しては意外と無力な側面があります。

これに対して自然免疫は、マクロファージや顆粒球、ナチュラルキラー細胞などといった「原始的」な免疫細胞が受け持っていますが、ウイルス侵入の記憶の有無に関わらず、ウイルスを迅速に攻撃、排除することが特徴です。獲得免疫に比べてメカニズムは単純で非効率な要素がありますが、最近の研究により、人間や動物の免疫の主体は、獲得免疫よりもむしろ自然免疫の方だということが分かってきました。
すなわち突発的な感染症に対してはマクロファージ等による自然免疫が迅速に働き、ウイルス等の病原体を排除します。昆虫など原始的な生物体の場合はこの自然免疫が全てであり、これらの細胞の働きがその生物体の免疫力を決定づけています。これに対して脊椎動物となると体が巨大化、複雑化し、感染症への備えも自然免疫だけでは追いつかなくなります。そこで獲得免疫という高度な免疫システムが構築されたのです。

マクロファージや顆粒球などの免疫細胞は、具体的にどのような働きをしているのでしょうか。これらは免疫グロブリンのような飛び道具は用いず、それこそ異物や外敵を盛んに「貪食」しています。細菌やウイルスのような病原体はもちろんのこと、ガン細胞も貪欲に破壊します。実際に我々の体の中では毎日のように数千個ものガン細胞が新たに発生しますが、免疫細胞がシラミつぶしにガン細胞を破壊しているのです。
原始的な動物に於いて、最初に形成された臓器は「腸管」でした。摂取した食物には細菌や寄生虫も多量に含まれているため、これらの外敵を排除する目的で登場したのがマクロファージ等の免疫細胞です。実際に、これらの免疫細胞の7割は腸管に局在することが分かっています。従って腸内環境を改善することが、免疫力を維持、向上させる上で最も大切な要素の一つといえるのです。

自然免疫には実は、もっと細かい細胞レベルの要素もあります。さらに原始的な生命体である植物や単細胞生物には当然のことながら、マクロファージ等の免疫細胞がありません。これらの生命体はいったい、どのようにして細菌などの外敵から我が身を守っているのでしょうか。それは一つには「細胞内の免疫システム」が存在し、侵入した外敵の排除に貢献していますが、これも広い意味での自然免疫に含まれます。
体内には何千種類もの酵素がありますが、そのうち細胞内には数十種類の「解毒酵素」が存在します。これらの酵素は細胞内で発生した、或いは細胞外からもたらされた毒物や酸化した物質、不良タンパク質など有害なものを片っ端から排除していますが、それと並行して細菌やウイルスなど病原体の排除にも寄与しています。解毒酵素はこのように、有害物質と病原体の双方をやっつけてくれる働き者なのです。

ここで我々の体内が毒性の物質や酸化した物質で埋め尽くされていた場合には、働き者の解毒酵素はこれら有害物質の処理で大わらわとなり、それでも足りず有害物質は溜まり続けていきます。そうなると、細菌やウイルスなど病原体の排除が後回しとなり、容易に感染症の発症、あるいは拡大を許してしまいます。すなわち病原体への「免疫力」が低下した状態に陥ってしまうのです。
反対に有害物質の産生あるいは侵入が少なく、またその処理が滞りなく進んでいる場合には、解毒酵素には病原体を排除する余力があり、免疫力の高い状態が維持されます。ということは、免疫力を維持、向上させるための重要なポイントの一つが解毒力、抗酸化力を向上させること、にあります。そしてそれを達成させるために必要な取り組みとして、食事や栄養バランスなどの重要性があるのです・・(続く)

投稿者 蒲田よしのクリニック

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