院長の健康まめ知識

2014年4月12日 土曜日

新顔の点滴3種は「にんにく注射」出身!再評価のカギは?

(続き)・・ずい分と暖かくなってきましたね。東京では10日には23℃くらいまで気温が上昇し、5月並みの陽気となりました。上着を脱ぎたくなるような暖かさです。もっとも10日は夕方以降、急速に気温が低下し、上着なしでは出掛けられないくらい寒さが戻りました。寒冷前線が通過したことによる天候の急変だったようです。
気温の変動は大きいものの、この暖かさで桜はアッという間に葉桜となり、散ってしまいました。花見をしようとしたものの、忙しさにかまけてお花見し損なった方も多いのではないでしょうか。開花の後の寒の戻りを「花冷え」などといって、花見気分に水を差されますが、むしろ花冷えがあった方が桜の花は長持ちする傾向さえあります。

ところで今は花粉症のシーズンまっただ中で、蒲田よしのクリニックにも毎日のように、花粉症の症状に悩まされる方が訪れます。春の花粉症の主犯はスギとヒノキですが、ちょうど桜の開花を挟んでスギからヒノキという主役の交代がみられます。従ってスギ花粉のみの方は、そろそろシーズン終了が近いといえます。
ところがそう簡単にはいかないケースが多いようです。というのは、スギとヒノキは植物種が近いので抗原性も近く、スギにアレルギーをもつ方はヒノキにもアレルギーを示しやすいのです。そのためスギ花粉症で発症した方の多くは、経過とともにヒノキ花粉症にも発展してしまう場合が少なくありません。
さらには春だけでなく、ブタクサなど秋の花粉にも反応し、ひいては通年性の花粉症となってしまう方も散見されます。冬など花粉の殆んどない季節の場合には、ハウスダストやダニ、PM2.5などの環境物質が主犯となります。そうなるともはや「花粉症」という呼称は現状を反映しておらず、もっと包括的な呼び名が必要となりそうです。


さて前回は、蒲田よしのクリニックで4月から始まった新メニューに関して、簡単に説明しました。パワーアップ点滴、ビューティー点滴をより強化したのがそれぞれ「エネルギーチャージ点滴」および「プレミアム美白点滴」であり、一方でダイエットに効果的な「スーパーダイエット点滴」が新たに登場しました。さらに大好評のプラセンタの「ツボ注射」が今回、正式にメニューに載りました。
プラセンタのツボ注射を除く点滴3種は、いずれも「にんにく注射」を発展させた点滴です。にんにく注射の主成分であるビタミンB1とビタミンCを骨格としてビタミン各種を強化し、そこに抗酸化成分や美肌成分、代謝を亢進させる成分などを配合し、健康上の特徴ある効果を狙って誕生したのが各々の点滴です。

蒲田よしのクリニックでは、ビタミン各種を配合した点滴をいくつかラインナップしており、今回10種を超えましたが、大きく分けて「マイヤーズカクテル」のグループと、「にんにく注射」のグループに分けられます。「・・マイヤーズ」と名のつく点滴が3つありますが、それ以外の点滴は全て「にんにく注射」から派生したものです。
これまで、どちらかというとマイヤーズのグループの方が人気は高かったのですが、ここにきてにんにく注射のグループであるパワーアップ点滴やビューティー点滴の人気が盛り返し、点滴オーダーの半数近くを占めるようになってきました。にんにく注射はシンプルな注射ですが、その応用範囲はたいへん広いと再評価しています。

さてそのように見直されつつあるにんにく注射の仲間ですが、その価値はどのような点にあるのでしょうか。

そもそも「にんにく注射」に、ニンニクは含まれておりません。にんにく注射の主成分の一つは「ビタミンB1」です。摂取したネギやタマネギ、ニラ、ニンニクなどに含まれる硫黄の成分が、注射液に含まれるビタミンB1と結びついて、ニンニクのような匂いを感知するものとされています。
ビタミンB1は、数あるビタミンの中でもとりわけ重要な役割を果たしています。主要な作用の一つとして「糖質代謝」が挙げられます。ご飯や砂糖などの糖質を代謝しエネルギーを産生するにあたって、ビタミンB1の存在が不可欠なのです。実際にビタミンB1が欠乏すると糖質代謝に支障を来たし「脚気」という深刻な栄養障害に陥ります。
ビタミンB1を始めとするビタミン各種は、通常我々は「食物」から摂取します。ただ何らかの理由で食事からの摂取が不充分な場合やビタミンの必要量が増した場合には、食事以外の手段で余計にビタミンを補給する必要性が生じます。よく取られる方法として「サプリメント」がありますが、それ以外に「注射・点滴」という方法が存在します。

それでは食事やサプリメントに比べ、注射や点滴という方法には、どのような特徴やメリットがあるのでしょうか。

その最大の特徴は、血管内へ直接的に注入されるため、効果が「迅速」かつ「確実」である、という点です。専門的な表現になりますが、ビタミンの「血中濃度」が著しく上昇するため、食事やサプリメントなどによる「経口摂取」に比べ、ビタミンによる様々な健康上の効果が著明に、素早く現れるのです。
例えばビタミンB1による糖質代謝亢進の作用がリアルタイムに発揮されるので、疲労回復や筋肉痛の改善、めまいの軽減などの効果が、サプリメントなどに比べてよりはっきりと感じ取ることができます。即効性という点でみると、注射や点滴は、食事やサプリメントによる摂取とは比較にならないほど確実なのです。

ここに他のビタミンB群やビタミンC,抗酸化成分や美肌成分などが加わると、その迅速な効果に「幅広さ」と「奥深さ」が加わります・・(続く)

投稿者 蒲田よしのクリニック

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